すぎうら・ゆうた。2001年9月生まれ。愛知県出身。福井工大附属福井高校から日本大学へ進む。昨年、大学4年生のアマチュアとして出場したダンロップフェニックスで優勝しプロ転向。国内ツアー出場中
替えないのがこだわり
話を聞いたのは6月の日本ゴルフツアー選手権森ビルカップの練習日、クラブについて聞くと、「セッティングは去年からまったく変わっていません。JPXのアイアンセットは新しいですが、まったく同じモデルで同じスペックのまま新しく組んでいただいたから。使い続けている年数は3番ウッドやユーティリティと一緒です｣
パラダイム♦♦♦S × スピーダー757エボリューションⅦ。「いろいろと打った中で、シンプルに一番やさしくて飛んだから」と選んだ低スピンの小ぶりヘッドモデル
同じモデルを使い続けるのは、気に入っていることと、もうひとつ理由がある。｢このクラブたちが自分に合っているのはわかっているので、振った感覚と出ている球を見れば、ショットの調子や体のコンディションの良し悪しに気付くことができるんです。だから今は、クラブをいじらないことがこだわりかもしれません。最初の設定からライ角も変えていません、むしろ〝スタンダード〟な設定がベストで、クラブが僕のゴルフの基準になってくれるのがいいんです」
3Wは長く使い込むクラブのひとつだけあってフェース面の打痕がくっきり。シャフトはドライバーの同系タイプ。ミズノプロ 3W × スピーダー エボリューションⅥ FW
1本ずつ見ていくと、唯一調整の痕のあるのがドライバー。キャロウェイのパラダイム♢♢♢Sの8.5度ロフトをネック調整で9.5度に寝かせているが、ライ角は〝Ｎ（ニュートラル）〟ポジションのまま。シャフトは昨年から変わらずスピーダー757エボリューションⅦ。
「他のアイアンをそんなに打ったわけではないですが、ジュニア時代からミズノのアイアンです。顔と打感が何より好きです」。4I～PW JPX 923 TOUR
3WからPWの10本は契約するミズノ。2セット目になるJPX923TOURアイアンは特にお気に入りで、「どの番手も、構えた時の顔がビシッと決まります。打感の良さ、操作感の良さも最高です」と本人。アイアン系シャフトはすべてダイナミックゴールドのX100に統一している。
昨年から唯一替わったのがウェッジ。ただしSM9からSM10への正統進化。アイアンと同じダイナミックゴールドEXツアーイシューシャフト
2本のボーケイウェッジについては、「スピン性能の安定感が抜群で、ボーケイをずっと使っています」。昨年のSM9から後継版のSM10へ更新しているが、52度はFグラインド、58度はMグラインドのままで、ソール形状に変更なし。
今シーズンの最高位は関西オープンの2位。不動の14本でプロとしての初優勝が目標だ。
昨年、ダンロップフェニックスの週にこのパターに替えて優勝。センターシャフトのオーソドックスなマレット。重めの黒いストロークラボシャフト。今季の平均パット数は1.7181でツアー3位。オデッセイAi‐ONE ♯5 CS
自分の状態がわかるクラブセッティング
1W／パラダイム♢♢♢S（8.5→9.5度）･スピーダー757 エボリューションⅦ（X）
3W／ミズノプロ（15度）･スピーダー757 エボリューションⅥ FW（70X）
3U／ミズノプロ（19度）･スピーダーTR ハイブリッド95（X）
3I／ミズノプロFLI-HI（20度）･DG EXツアーイシュー（X100）
4I～PW／JPX923 TOUR･DG EXツアーイシュー（X100）
AW･SW／ボーケイデザイン
PT／オデッセイ Ai-ONE #5 CS（3度）･ストロークラボ
BALL／プロV1x
※スペックは編集部調べ ※1Wはネック調整でロフト8.5度→9.5度 ※スペックやスタッツは7月1日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月16日号より（PHOTO／Hiroyuki Okazawa）
