真駒内CCの今日の天気は朝から小雨が降り続き、風も出ていました。12時の気温は21.7度、風速4.5メートルという発表でしたが、時折り雨や風も止んだり吹いたり。しかし、13時半頃からは大粒の雨が降り出し、最終組は寒さに耐えながらの上がりホールになりました。
目まぐるしく変わる雨と風の影響で、ショットだけでなくパットのラインやタッチも微妙に変わるコンディションでした。昨日までの乾いた風と違い湿気を含んだ重い風でしたが、対応力を発揮した原英莉花、木村彩子、尾関彩美悠選手は5アンダーの「67」、首位を行く川﨑春花選手を筆頭に、岩井千怜、青木瀬令奈選手らは4アンダーの「68」でプレーし、難コンディションでの強さを見せつけ、上位をキープしています。
首位の川﨑選手は、これまでなかなか調子が上がらずに苦しいシーズンを送っていました。「いろいろ考えすぎて集中できていなかった。目の前に集中、集中」と頭で言い聞かせながらプレーしたといいます。4番と14番ではピンチのパットをしっかりと決め、3日間ノーボギーと本当に集中力を高く保ったプレーが続いています。「打つ前に風を頭に入れて」と結果よりもやるべきことに集中できていることがこの結果になっていると自己分析していました。
明日も継続してできそうかとの質問に対して「やらないといけないと思います」とJLPGAでは2年ぶりの優勝を目指して4打差で最終日をスタートします。
2位タイで終えた櫻井心那選手は、途中2打差まで詰め寄り、追いつくかと思いましたが17番でボギーを打ち、川﨑選手が15メートルほどのバーディパットを決めたことで4打差を追う最終日となります。
ドライバーをフェードからドローに変え「ストレスがなくなった」こと、パターを気分転換に同じタイプの削り出しモデルに変えたことがきっかけはわかりませんが、それに合わせるようにアイアンショットも上向きになっています。調子が悪かったこれまでの試合でも「無駄な試合は一試合もなかった」と前向きになっていることも成績に現れています。最終日にどんなプレーを見せてくれるか、残りのシーズンを占ううえでも重要な最終日になりそうです。
同じく2位タイで終えた尾関彩美悠選手は、ショットが好調でチャンスを作れたが「正直パターが一つも入らなくて」と言いながら7バーディ2ボギーとスコアを伸ばしました。3パットを1回と2メートル以内を2回外したとラウンド後の囲み会見では残念がりました。「自分のペースで最後まで回ろうというのが明日の目標」とのこと。
同じ学年の3人が最終日最終組でプレーすることになりました。明日は7月7日の七夕に3人のうちの誰かが今季初優勝を飾るのでしょうか。
PHOTO/Hiroaki Arihara