レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。前々回から体とクラブをつなぐ「正しいグリップの握り方」を説明しているが、今回はグリップの握り方で無駄な"チカラ"を抜く方法を解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑫】

親指をギュッと強く握るとクラブが振れない

画像: 親指はギュッと握らないこと

親指はギュッと握らないこと

原田 そうです、そうです。特に親指は腹がグリップの上に乗っているだけなんですよね。人差し指と親指の付け根を締めると、それができるんです。だから、その人のグリップを見ると親指に力が入ってしまう人なのかどうかが分かります。親指が当たる部分が削れている人は親指で押さえつけている証明になります。

GD 自分のクラブもグリップの親指が当たるところが削れています。これから気をつけるようにしないとダメですね。

原田 親指に力が入ってグリップを押さえつけているかどうかを確認できる簡単な方法があります。それは誰かにグリップをしたときの親指を手でめくってもらうといいです。ひょいっとめくれればOK、めくれないようならアウト。めくれない人はほとんど人差し指と親指の付け根が空いています。人差し指と親指の付け根を締めて、その2本の指から力が抜ければ、いわゆる脱力ができます。手首、腕が柔軟に動けますから、ヘッドが走るし、軌道も安定します。つまり飛距離が出て精度が高まるというわけです。

GD 正直、今の今まで人差し指と親指の付け根について、これほどまでに考えたことはなかったです。グリップは本当に大事なんですね。

原田 人差し指と親指の付け根を絞めると、もうひとつ効果があります。これについては次回説明しましょう。

●原田伝一(全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのインストラクターを世に送り出している。

クラブの正しい握り方を確認しよう!

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