2ラウンド連続64をマークし、12アンダーまで伸ばしたアバーグ。これは自身の記録を3ストローク更新する予選ラウンド(36ホール)の自己ベスト。
好調の要因は緻密なゲームプランと「無理しないこと」。
「どんな状況になってもそれを受け入れる気持ちを強く持ってチャンスを待つ。それが上手くいっているのだと思います」
リンクスでのゴルフはときとしてナイスショットが悪いキックで最悪の結果を招くこともある。それを「受け入れ冷静に対処するのが重要」と欧米両ツアーで勝利を挙げている24歳の若者はいう。
「150人以上いる出場者のなかで72ホール一度もミスをしない選手はいません。誰にでもピンチはやってくる。それがいつ起きても最善を尽くすしかありません」
アバーグを3打差で追うマキロイは「終盤ミスがあって66でしたが内容的には62か63が出てもおかしくなかった」と好調ぶりをアピール。
全米オープンで最後に1メートルのパットを外しブライソン・デシャンボーに1打差で惜敗した彼は傷心を癒すため3週間試合を休みニューヨークの人混みに紛れた。
「辛かったです。でもそれは初めての感情ではない。受け入れるのに時間はかかったけれど敗戦から学ぶものは大きい。もう大丈夫」と連覇に意欲を見せている。
初日62をマークしトップだったジャスティン・トーマスはこの日はショット、パットともに低調でスコアを2つ落とし(前日より10打悪い72)24位タイに後退した。
日本勢は松山英樹と星野陸也がカットラインに1打足りず予選落ち。中島啓太、久常涼、星野陸也、桂川有人、川村昌弘も決勝ラウンド進出はならなかった。
残り11ホールで5つスコアを伸ばさなければ予選を突破できない瀬戸際に立たされた全米プロチャンピオン、ザンダー・シャウフェレは後半踏ん張り65で回って51試合連続で予選をクリアした。
「途中ずっとそのこと(予選カット)を考えていた」と重圧がかかるなかきっちり5バーディをマークしたのはさすがである。