「フェースが開いて右プッシュ」と「ロフトが寝て大ショート」改善につながる
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフ上達には、やっぱ練習をしなきゃならないのですが、ただやみくもにボールを打っていてもダメなわけですよ。やはり効果的な練習をしないとなかなか上手くならない。そのためにどんな練習をすればいいのかというと、やっぱプロがコツコツと続けているドリルは効果があるんじゃないかと。
週刊ゴルフダイジェスト7/30号に「永久不滅の鉄板ドリル”逆手打ち”でショットを磨く!」という記事がありました。そういえば逆手打ちが効くって話はよく聞きますが、どんな効果があるんでしょうか? 気になるので試してみることにしました。
この記事で指導してくれている内海大祐プロによると、プロゴルファーがこの逆手打ちドリルをやる理由の多くは、シーズン中盤以降、連戦で生じたスウィングのズレを修正するためだそうです。しかしアマチュアは、どのレベルであれスウィングにエラーをかかえているので、そのエラーを根本的に解決して、ミスをしないスウィング作りを目指すために逆手打ちドリルをやるべきだということです。特にアマチュア定番の2大ミスと言われる「フェースが開いて右プッシュ」と「ロフトが寝て大ショート」というミスに効くらしいです。
「フェースが開いて右プッシュ」というのは、上体が起きたり手が浮いたりすると、トウが下がりフェースが開いてしまうのが原因。
また「ロフトが寝て大ショート」というのは、早い段階でリストコックがほどけて、ロフトが寝てしまい、ロフト通りの距離が出なくなるというもの。
これらのアマチュアに多いミスが逆手打ちドリルで直るのであれば、これはやらない手はないですよね。
逆手打ちドリルをやるときの握り方ですが、これは野球のバットを握るような握りでいいそうです。大事なことは手首の形を変えず、体の回転で振ることだそうです。
まず、右プッシュをなくすためには、手元の低いインパクトを目指します。インパクトで「当てたい」という意識が強くなると右手をボールに当てに行く動きとなってしまい、振り遅れて手が浮いてしまうそうなんです。しかし逆手打ちをすると、常に左手がスウィングをリードする形となるので、右手で細工をできなくなり、自然とアドレスの時の腕とクラブの位置関係を維持したままインパクトできるそうです。ということは、手の位置は低く、上体が起きることもなくインパクトできるということなんですね。
実際にやってみると……
さっそく逆手打ちを試してみましたが、僕はもともと右手の意識がめちゃくちゃ強いタイプなので、この逆手打ちが意外と難しい……。逆手にしても、どうしても右手を少し使っちゃうので、最初は何発かトップが出ました。コツとしては、とにかく手の意識を消して、右を向いて左を向くというような意識でボールを打つこと。それができてくるとちゃんと打てるようになりました。腰から腰くらいのスウィングで打つのですが、たしかにこれだと手元が浮くことはないし、フェースも開きませんね。ポイントはとにかく、いかに腕の意識をなくして体の回転で打つかということです。
そしてロフトが寝てしまうのをなくすためには、ハンドファーストに当てることです。そのためにはアドレスの時点でしっかりとハンドファーストの形を作ること。ハンドファーストがうまく作れない人は、まず左腕にシャフトを添わせ、その手首の角度を保持したままクラブを伸ばし、前傾するといいそうです。
そしてボールを打つわけですが、ポイントは右手首の角度はそのままでボールを目標へ押し出すイメージ。こうすることで、コックをほどこうとする動きが抑えられます。目標方向30センチ先にあるボールを打つつもりくらいで振るといいようです。
これもやってみましたが、ここまでハンドファーストってキープしなきゃダメなんだな~と思いました。僕なんかは、もっと早くコックがほどけてるな~ということがよくわかります。これで30センチくらい押し込むように打てると、たしかにかなりロフトが立って厚い当たりになり、低い球が打てました。この当たりが普段のスウィングでもできるようになると、強い球になりそうだし、飛距離もしっかりと出そうです。
今回、逆手打ちドリルをやってみましたが、ドリル自体は単純で難しくないのに、かなり効果がありそうだな~と思いました。自分のいつものインパクトとの違いに驚きましたし、これを続けていると確実に効果が出そうだな思います。ぜひ皆さんも一度試してみてください!