●コンペの商品を忘れた
知り合いのコンペで、せっかくいただいた賞品をゴルフ場に置き忘れました。コースに電話をかけ、着払いの宅配便で送ってもらいました。主催者には失礼だし、送られてきた宅配便の中に同様に忘れていたらしい靴下(ラウンド時に着用)も入れられていて、恥ずかしかった。ロッカーの一番上の段に忘れ物をしやすいので、帰る際は必ずチェックするのですが……。(50代女性、神奈川県)
●乗って来た車を忘れて帰る人がいた
コースのスタッフに聞いた話ですが、乗って来た車を忘れて帰る人が時々いるそうです。車で来たことを忘れ、帰りは仲間とワイワイとクラブバスで帰ってしまうとのこと。気持ちはわからないでもない。(50代男性、東京都)
●大きいものでは玄関にボストンバッグ
ゴルフ場にはさまざまな忘れ物があります。手袋、帽子、眼鏡、サングラス、小銭入れ、携帯などは日常茶飯事。大きいものでは玄関にボストンバッグ、キャディバッグの忘れ物も年に数回あります。玄関に置いてあり車を止めるのですが、自分だけ座席に座って発車してしまうとか(笑)。携帯の忘れ物は、後から100%問い合わせがあり、100%お客さんの元へ戻ります。ちょっと困るのは、風呂場に汚れたウェアや下着を忘れていかれることです。
一応ビニール袋に入れて保管はしますが、真夏など1~2日で臭いがしてきますからね。あとはシューズ。履いてきた靴は忘れはしないでしょうが、ゴルフシューズの忘れ物はかなりあります。なかには明らかに捨てていったような靴もあり、そういう靴に関しては案の定、問い合わせは来ません(笑)。(中村尊重さん、八王子CCキャディマスター)
●キャディバッグの中にボールが1個も入っていない……
下部ツアーに出場していた頃の話。新横浜で新幹線を待っていて、ホームの椅子に座って携帯で調べものをしていたらすぐ列車が入ってきました。慌てて乗ったのですが、ポケットに財布がない。椅子に置き忘れたのです。運転免許証からカードまですべて入れていたので大パニック。試合会場で友人からお金を借りて事無きを得ましたが、あの感覚は忘れられません。ちなみに、後日、財布は現金だけ抜かれて戻ってきました。
あと忘れ物といえば、キャディバッグの中にボールが1個も入っていなかったことですかね。シニアの試合でしたが、売店で買った覚えがあります。おかしかったのは自分で乗ってきた車を忘れて帰ろうとした知り合いがいます。僕に「帰りに便乗させてくれ」と言い、実際に車に乗ろうとして、「あれ、オレ車で来たんだ」だって(笑)。(タケ小山、TV解説者、プロゴルファー)
●自分のキャディバッグは忘れて、違う人のバッグを持って帰ってしまったことがあります
メーカーが同じで、急いでいたので間違えてしまいました。あと、タクシーの屋根の上にハンドバッグを置きっ放しとか。何人かで相乗りするので、荷物を積み込む際、いったん屋根の上に置いてしまい、車が走り出して気付きました。慌てるとロクなことになりません。(鈴木規夫・プロゴルファー)
●荷物を入れたロッカーを忘れてしまい……
私自身ではありませんが、遭遇したことです。あるゴルフ場のロッカー室で、自分の荷物をホルダーの番号のロッカーに入れたつもりが、実はまったく違う番号のロッカーに入れてしまったそう。暗証番号は覚えているが、肝心の入れたロッカーがわからないので、いくつものロッカーに暗証番号を入れていましたが外ればかり。付き添っていたゴルフ場のスタッフも頭を抱えていました。しばらく見ていましたが、長そうなので風呂に入っちゃいました(笑)。(60代男性、埼玉県)
●入れ歯が駐車場の3カ所に落ちていた
いろいろな忘れ物がありますが、入れ歯が落ちていたのにはびっくりです。それも駐車場に3カ所も! それぞれ違う人で、各持ち主に返っていきました。キャディバッグやボストンバッグを玄関に忘れていくのは月に1、2回はあります。多いのは同乗者が積んでくれたものと思い込んでしまったケースですね。風呂場に脱いだ下着を忘れていくのはけっこうありますが、そのまま取りに来ないのが普通です。唯一問い合わせがあったのはシルクの下着。これは無事持ち主に返っていきました。あと、よくあるのは貴重品ロッカーに財布を忘れたまま帰宅すること。これはコンペなど幹事が一括して払うケースで起こることが多いと聞きます。個人で払う必要がないので、そのまま帰っちゃうのでしょうね。貴重品なので私たちスタッフも気を使います。あと、梅雨の時期は雨が多く、乾燥室にかっぱや手袋、靴などを忘れるケースが多発します。(静岡県の某ゴルフ場スタッフ)
●キャディバッグを家に忘れて、奥さんに”あらぬ疑い”をかけられた
友人の話ですが、キャディバッグを車のトランクに積むためにガレージに置き、電話がかかってきたので通話をしたら、キャディバッグを積み忘れた人がいます。で、それを見た奥さんが「今日はゴルフだと言っていたのに、バッグがここにある。怪しい」と、あらぬ疑いをかけられたそうです。コースで一緒だった私が後日フォローしました。(50代男性、大阪府)
●空港でのロストバゲージ
忘れたわけではないのですが、空港でのロストバゲージの話。10年前、英国リンクスの旅ヘカミさんと行った際、クラブと衣類がロストとなり2日間届かず。1日目のウエスタンゲイルGCではプロショップがなく、支配人の計らいで会員さんのクラブを借りました。女性用はなく男物のパーシモンクラブ。当日は風雨が吹き荒れたのでレインコートも靴も手袋も借りましたが、これもすべて体の大きい英国紳士もの。カミさんは小柄でブカブカのコート、足が靴のなかで浮き、ミトンのような手袋でプレーしました。女房殿いわく「道具にこだわっちゃダメよ、ましてリンクスでは」。
帰国後、お礼のメールをしたところ「あなたにお貸ししたのは当倶楽部理事長のものでした。わざわざ日本から来ていただいて光栄です」との返信。倶楽部と“トモダチ”になれたのも、クラブ・衣類を“忘れた”おかげでした(笑)。(武居振一、R&A会員、英国300コースを踏破)
●友人から「今日は忘れるなよ」と皮肉を言われる
夏の暑い日、頭がボーッとしていたのでしょうか、プレー後シャワーをサッと浴びて支払いを済ませ、車に乗り込んで発進し、最初の信号で停止した折、何かが足りないと気付きました。助手席に友人がいません。ゴルフ場に友人を忘れるという大チョンボをしたのです。大急ぎで引き返しましたが、今でも迎えに行くと「今日は忘れるなよ」と皮肉を言われます。(70代男性、広島県)
※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月6日号「山を動かす~自宅にコースにゴルフの忘れ物」より