"下道&車中泊"で2100を超える全国のゴルフ場完全制覇に挑戦中の6月末でサラリーマン生活を卒業した木村公一さん。自身を漢字から「はむいち」と自己紹介する。漫画『釣りバカ日誌』のハマちゃんこと浜崎伝助が「釣りバカ」なら、はむちゃんは「ゴルフばか」。そんな「はむちゃん」の痛快(!?)ゴルフ人生を綴った「ゴルフばか日誌」の第23話目です!
画像: 下道&車中泊でゴルフ場の全国制覇を目指す「はむちゃん」こと木村公一さん(撮影/三木崇徳)

下道&車中泊でゴルフ場の全国制覇を目指す「はむちゃん」こと木村公一さん(撮影/三木崇徳)

予算が毎夜500円オーバー……。夏は許してチョー

今回は長野県と新潟県に遠征しました。制覇したゴルフ場は「上田菅平高原グランヴィリオゴルフ倶楽部」「グリーンヒル長岡ゴルフ倶楽部」「大新潟カントリークラブ 出雲崎コース」同じく「三条コース」「ヨネックスカントリークラブ」の5コースです。

サラリーマンだった先月までと違って、平日のプレー代が安い日に多くのコースを攻略できるので有難いです。ただ、先週6連チャン6連車中泊のあと、土日にクーラーの効いた部屋にいたら体調が悪くなり、喉が痛いです。車中泊のほうがええ、ってどういうこと(笑)。

7月15日(月)、14時に清洲城を出発。21時に中山道沿いの道の駅「和田宿ステーション」に着き、車中泊。近くに美ヶ原高原、中山道和田宿などの名所旧跡があるが、いっさい見たことなし(笑)。

7月16日(火)、6時出発、7時半に上田菅平高原グランヴィリオGC到着。9時インスタート。本日も梅雨前線が居座って雨。多くのキャンセルが出て、大阪の会社社長・青木さんがプレーしてくれたお陰で1人予約の開催が成立。青木さんは昨年、右中指の半分をあわや切断という大ケガを克服。それでもゴルフがやめられずに、地面反力を使った打ち方に代えて飛ばしていた。スコアはリハビリ中なので55.50の105だったが、よほどゴルフがお好きなのでしょう、楽しく回らせていただきました。

画像: 上田菅平高原グランヴィリオGC、16番パー4、470ヤード打ち下ろし

上田菅平高原グランヴィリオGC、16番パー4、470ヤード打ち下ろし

コースは1日中雨のわりにグリーンは速く、面白かった。私は3連続パースタートながら45・52の97。なんとか100を切れてよかった。

14時ホールアウト。風呂に入って、15時半にコースを出発。須坂→小布施→飯山→野沢温泉→十日町を3時間半で走り、19時過ぎに道の駅「ちぢみの里おぢや」で車中泊。

夕食は途中のローソンで買ったのり弁とミックスサラダ各50%引き、納豆、緑茶など計706円。夜通し雨。夜のトイレは傘をさしていかなきゃならないのが億劫。しょうがないがや(笑)。

7月17日(水)、朝5時半起床、6時半出発。16キロ走って、7時半グリーンヒル長岡GC到着。雨は途中で止んだが、蒸し暑い。暑がりの私にとっては雨が降ったほうが涼しくていいくらいで、スコアは45・49の94。

画像: グリーンヒル長岡GC、6番パー4、330ヤード

グリーンヒル長岡GC、6番パー4、330ヤード

コースは、距離は短いが、とにかくグリーンが難しい。ポテトチップスグリーンの見本。ショットも毎回距離が足りずにショート。同伴者はクルマ関連社長の吉田さんと、その連れの上村さん。あと1人はピン430ドライバーを軽く振って250ヤードを真っ直ぐ飛ばす滝沢さん。滝沢さんのスウィングを真似したいなあと思いながら風呂に入り、べたべたの体を洗い流して17時出発。

北西に32キロ、45分かけて、18時に道の駅「越後出雲崎 天領の里」に到着。夕食はセブン-イレブンで牛めし100円引き、食パン、牛乳、千切りキャベツ、ロックアイスなど1132円。

目の前が海で、荒々しい日本海の波が岸壁に打ち寄せる絶景だが、あいにくの雨。それも夜中になるにつれて雨脚が激しくなり、半端ない強風で、身の危険を感じながらじっと我慢。地元の役場の人なのか、夜中にクルマとトイレを1時間おきに巡回していた。

7月18日(木)、5時半起床、朝の荒々しい日本海の風景をスマホのカメラに収めて6時15分出発。

画像: 「天領の里」から見た日本海

「天領の里」から見た日本海

海岸沿いを北に走り、大新潟CC 出雲崎Cへ6時半に到着。8時7分インスタート。

画像: 大新潟CC出雲崎C、8番パー3、129ヤード

大新潟CC出雲崎C、8番パー3、129ヤード

スタートして間もなく、4人が同レベルかなと感じつつ、そのなかの1人、タレントの関根勤さんと同姓同名の方と気が合う。とても紳士、周りへの気配りが素晴らしい。前半、関根さん46、私47。

ランチ時に「ゴルフばか日誌」を連載している話になり、「すごいですね。あちこち回れて羨ましい」と関根さん。こりゃ後半ビシッとやらないとみっともないゾ、と気合が入り、最後のパーパットを外したが関根さん42、私40で、トータル関根さん88、私87。1打差で私の勝ち。嬉しい。コースは佐渡海峡を眺望できるゆるやかな丘陵地に18ホールが展開。佐渡島と日本海の景色が最高でした。

14時にホールアウト。入浴して15時にゴルフ場を出発。16時に国道116号線沿いの道の駅「良寛の里わしま」に到着。築180年の古民家を移築したお食事処を中心にこじんまりした、きれいな道の駅です。

夕食はローソンでアジフライ、キャベツを購入。朝の残りの食パンを生ぬるい缶ビールで流し込み、20時に就寝。

7月19日(金)、5時に起床。朝食は昨夜の残りの食パン3枚で済ませ、6時半出発。国道277号線を走って6時半にヨネックスCCに到着。7時、オープンと同時に受付。さすが有名企業のゴルフ場だなと感じ入る。

8時インスタート。同伴者は関東からの3名。「ゴルフばか日誌」をよくご存じでした。うち2人は、日本の有名コースを400カ所以上プレーしているとのこと。私と違って車中泊ではなく、飛行機とレンタカーを使い、ホテルに泊まって。ちょっぴり羨ましいような、でも「下道&車中泊」だからこそ、この連載もいただけたのだし、と自画自賛(笑)。

この日は9時半に雨が止み、雨上がり後の蒸し暑さが半端なし。にも負けず、皆さんのゴルフの腕がすごい。Iさんはバックティーから回っていたし。KさんとTさんと私は白ティーだったが、私は51・47の98で3人に負け。ただし、暑さで体調がイマイチのなか、100切りが達成できて満足。

画像: 写真左/ヨネックスCCのランチ「たれかつ丼」タレの味がよくしみ込んでいて旨い。写真右/ヨネックスCC、9番パー4、328ヤード

写真左/ヨネックスCCのランチ「たれかつ丼」タレの味がよくしみ込んでいて旨い。写真右/ヨネックスCC、9番パー4、328ヤード

コースは、ヨネックスレディスのテレビ中継でもお馴染みの、かなりアップダウンの厳しいホールもあり、女子プロも大変だなと同情。

14時終了後、道の駅「パティオにいがた」に移動。

この5日間、移動途中にあるスーパーやコンビニで、見切り品を買って朝夕食を摂るのはいつもと変わらないが、ラウンド中の蒸し暑さ対策として、夕食時にビールとサワーを500ml缶ずつ、カップ氷に入れて飲むので、予算が毎夜500円オーバー。夏は許してチョー。

7月20日(土)、朝4時45分に起きて、大新潟CC 三条コースに移動。本日は、ラウンド終了後に清洲城までの長距離移動が待っているので、早い7時20分アウトスタートで予約。雨予報は聞いていなかったが、8時半に土砂降りの雨。その後、曇り、雨、晴れとコロコロ変わる気象の変化にスウィングリズムが対応できず(笑)。

でも、ハーフ終了時に長岡市からきた山崎さんが「スルーで」と頼んでくれて、休憩なしでラウンド。もう1人の同伴者・新潟の長谷川さんがリラックスしたスウィングでいい球を打つので付いて行こうと意識。結果、長谷川さん前半48、私49。

画像: 写真左/大新潟CC三条Cの15番パー4、306ヤード。写真右/大新潟CC三条Cの「スタミナ焼肉パワーランチ」

写真左/大新潟CC三条Cの15番パー4、306ヤード。写真右/大新潟CC三条Cの「スタミナ焼肉パワーランチ」

後半は、12番パー4でダブルパーの8を叩いたが、最終日なのだから最後まできちんとしようといい聞かせ、17番終了時点で長谷川さんに1打負け。18番パー5は495ヤードの打ち上げを、第1打、2打目ともにナイスショット。3打目も残り160ヤードをUFO66で打ったらピン手前2mにナイスオン。慎重にしっかり左カップ内側に入れてバーディ。後半、ダブルパーを打ちながら42は嬉しい。さらに長谷川さんとの勝負は91対93で、望外の逆転勝ちとなり、なお嬉しい(笑)。余韻に浸ってゆっくり入浴。1時45分にゴルフ場を出発。

カーナビで清洲城を検索すると、下道420キロ、所要時間9時間と表示される。まあ、ゆっくり走ってどこかで車中泊すればええがや、とのんびり帰路に就く。

道の駅「木曽路ならかわ」で休憩仮眠。朝5時に出発して、清洲城に着いたのは翌21日(日)の9時半でした。

●日本のゴルフ場:1032カ所目
●今回の走行距離:924キロ
●今回の経費:上田菅平高原1万360円、グリーンヒル長岡1万595円、大新潟出雲崎6460円、ヨネックス1万2615円、大新潟三条1万1790円、ガソリン代1万5708円、飲食費1万210円。計7万7738円。

次回は長野県・ブナの嶺GC、山梨県・甲府国際CC、敷島CC、長野県・中央道晴ヶ峰CCを攻略予定です。

Arrange/Kenji Takahashi

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