千葉県・富士市原GCで行われている「カストロールレディース」は無観客開催。猛暑の試合ということで選手の健康管理は大きな課題のひとつだが、ギャラリーを入れないことでカートが使用でき、選手の負担を大幅に減らせているという。
2日目、最終組でスタートした吉澤は途中、前組の山本景子に逆転されるも13番で追いつき、首位タイをキープ。トータル11アンダーで最終日を迎える。
吉澤は今季QTランク28位の資格でレギュラーツアーデビューを果たす。だが18試合に出場し、予選通過はニチレイレディスのみ。リランキングで順位を落とし(68位)、7月からステップ・アップ・ツアーに舞台が変わったのだが、初戦のロイヤルメドウカップでいきなり2位タイ。
その変化について吉澤は、「レギュラーツアーに出始めて、急にボールが飛ぶようになったんです。たぶんプロの試合に出たのは初めてだし、それでアドレナリンが出ていたみたいで飛距離が10ヤードくらい出ていたんです。最初はアドレナリンではなく、打ち方のせいだと思っていました。『あっアドレナリンなんだ』って気づいたのが、宮里藍サントリーレディスくらいです」。
「10ヤード違うと番手は変わりますし、マネジメントも変わるから、その対応が上手くできませんでした。レギュラーツアーはグリーンも硬いですし、ピン位置も厳しいです。それでもピンに向かって打つんですが、ほとんどがピンハイになってしまい、難しいアプローチに苦戦。そこから思い切って1番手下げてみたんです。それで距離感が合うようになりました。このアドレナリンは練習ラウンドではまったく出ないんです。不思議ですよね。でも試合になると飛んじゃうんです。だからクラブ選びで迷ったときは、1番手下げるようにしています。やっと距離が合うようになった感じです」
「レギュラーツアーはずっと横幅を意識していました。レギュラーのトップ選手たちは、みんな横のブレが少なかったからです。それで横幅を気にしていたのですが、実は縦幅(距離感)が合っていなかったんです。だから曲がるとちょうど距離感が合うくらいでした」
調子はまだまだと話すが、確実に取り戻しつつある吉澤は、明日の最終日に向けて、自分が決めたことを一打一打やりきることが私の目標です。今日は少しモヤモヤが残るラウンドでしたが、初優勝はすごく楽しみですし、(ロイヤルメドウカップの)リベンジを果たしたいです」
カストロールレディース2日目成績
1位T 山本景子 11アンダー
1位T 吉澤柚月 11アンダー
3位 小野祐夢 7アンダー
4位T 岩橋里衣 6アンダー
4位T 権藤可恋 6アンダー
4位T 種子田香夏 6アンダー
4位T 神谷和奏 6アンダー
撮影/大澤進二