"下道&車中泊"で2100を超える全国のゴルフ場完全制覇に挑戦中の6月末でサラリーマン生活を卒業した木村公一さん。自身を漢字から「はむいち」と自己紹介する。漫画『釣りバカ日誌』のハマちゃんこと浜崎伝助が「釣りバカ」なら、はむちゃんは「ゴルフばか」。そんな「はむちゃん」の痛快(!?)ゴルフ人生を綴った「ゴルフばか日誌」の第28話目です!

新潟遠征10日目、お盆にも家に帰らず全国制覇を続ける私に、ご先祖様は何と言うか? そう思わんでもにゃ~ですが、ま、ご先祖あっての私、「この暑いのに、よう頑張っとるのう」ときっと言うハズと勝手に解釈し、8月18日16時、滞在先のイオン長岡を出発しました。

この10日間を振り返ると、8日に清洲城を出発、9日妙高CC、10日阿賀高原GC、12日糸魚川CC、13日越後GC、14日十日町CC、15日松ヶ峯CC、16日新潟サンライズGC、17日新津CCと、11日の休みを挟んで8連チャン。この間、台風7号の日本列島接近でゲリラ雷雨に見舞われ、それでいて暑さは相変わらず。我ながら「よ~やるわ」と思いますよ。で、11日と18日はイオン長岡で何しとったん? 皆さん、当然そう思うでしょう。

この原稿を書いていたのです。個人のSNSと違い、「みんなのゴルフダイジェスト」に掲載する以上、いい加減なことは書けない。時間や金額をチェックしながら書くと1日分1時間、6日分だと6時間かかる。ゴルフのほうがどれだけラクか、わかってちょ~(笑)。

さて本題。出発前にイオン長岡でバナナ3本入り128円、ピーナッツ108円、消臭剤のリセッシュ278円を買い、日本三大薬湯の1つ、松之山温泉・鷹の湯に向かいました。

信濃川沿いを上流へ向かい、小千谷市を抜け、農免道路を走り、途中、道の駅「まつだい」で休憩。明後日会う、大学時代の同級生・井上君へのお土産に清酒「久保田」を購入。再び走って18時に鷹の湯到着。早速、入浴。日本三大薬湯の名の通り、いかにも薬効のありそうな泉質で、舐めてみると超塩辛い。日本にナトリウム塩化物泉は数多いが、塩分濃度は日本トップクラスでしょう。湯温が相当熱く、源泉は90度とか。首肩痛を癒しました。

19時20分に出発。野沢温泉経由で走り、途中のローソンで大盛焼きそば、アジフライ、ミルクを買って夕食。眠いので、休憩・仮眠も2度とって21時40分に道の駅「オアシスおぶせ」に到着。真っ暗な駐車場で、とりあえずトイレの場所を確認。トイレは階段を上がるのが面倒ですが、とてもきれいでした。すぐ爆睡。

菅平グリーンCCでは国内コース1200カ所制覇の猛者とラウンド

8月19日(火)、4時40分に起きて、5時10分出発。長野電鉄北須坂駅通り→北信濃くだもの通り→須坂市街を通り、セブンイ-レブンでカップシーフードビッグと昆布おにぎりを買って朝食、6時半に菅平グリーンGCに到着。

ポーターも誰もいないが、キャディバッグを置いて待機。10分後、クラブハウスがオープンしたので受付。スタートは8時9分アウト。

ゴルフ場として、標高日本一なのは10年前から知っていて、早くラウンドしたかったのですが、ようやくプレーに漕ぎつけた。

ラウンド中の気温は26~29度。30度に届かないところはさずが標高日本一。涼しいなんてものじゃない。ずっと滞在したいくらい。

ゴルフ場の経営者が代わったせいか、フェアウェイやティーイングエリアが雑草が多いのは、ちょっと悲しい。「グリーンは根子岳から順目ですよ」とは地元常連の女性・小畑さんからのアドバイス。

画像: 菅平グリーン6番、パー4、404ヤード(画像左)、日本のゴルフ場で標高が日本一高い菅平グリーンアウト4番(画像右上)、菅平グリーンの煮カツランチ(食事代はプレーフィ込・画像右下)

菅平グリーン6番、パー4、404ヤード(画像左)、日本のゴルフ場で標高が日本一高い菅平グリーンアウト4番(画像右上)、菅平グリーンの煮カツランチ(食事代はプレーフィ込・画像右下)

同伴者は楽天GORA制覇番付10位の徳永さんが私の名前を見てエントリー、5年前に栃木県の希望丘CCでご一緒。現在1200カ所以上制覇中。もう1人の内山さんも4月13日に清里アーリーバードでご一緒。木村は最終週で疲れが出たのか47・47の94。徳永さん45・44の89。内山さん48・48の96。小畑さん57・55の112。

徳永さんに制覇番付上位者の近況を聞いたりして13時終了。14時出発しようとしてそのまま車内でうたた寝。気付いたら45分寝ていた。

14時45分、改めて出発。県道4号から佐久→韮崎→141号を走って、道の駅「朝霧高原」に到着。さらに南下し、5キロ先のセブン-イレブンでカップ麺、キャベツ、唐揚げ、納豆を仕入れ、道の駅に戻って夕食。22時半就寝。

朋有り、遠方より朝霧ジャンボリーCCに集まる

8月20日(水)、5時半起床、トイレを済ませ、残りのパンで朝食。昨夜はずっと土砂降りで、朝になっても小雨。大学の同級生4人で久しぶりの再会ゴルフは雨中でのラウンドか? と思いきや、「俺は100%晴男」と豪語する井上氏の言葉通り、朝霧ジャンボリーGCに着いた8時にピタッと止んだ。スッゲー神通力‼

画像: 大学時代の同級生、左から井上クン、足立クン、安達クン、木村。ヤクルトに入った荒木大輔が早大に進学していたら同学年でした(笑)

大学時代の同級生、左から井上クン、足立クン、安達クン、木村。ヤクルトに入った荒木大輔が早大に進学していたら同学年でした(笑)

9時半富士コーススタート。地元の足立クンは元校長先生。体育教師から教頭、校長になる人は比較的多いそう。高校時代軟式テニスで全国大会出場。彼の教え子が朝霧ジャンボリーGCに勤務。群馬から下道できた安達クンは不動産業。いま一番ゴルフに熱中していて週2のラウンドと練習を欠かさない。そして岡山からはるばるきた井上クンは20年ぶりにラウンド。私の記事で火が付いたかはわからないが、最近練習再開。この日、初めてスウィングを見たが、打ち方は私が憧れる宮本勝昌にそっくり。力感がなく、軽く振ってすごく飛ぶ。何年も前に東建カップを観戦に行き、石川遼クンがマン振りして290ヤードの脇で、宮本勝昌は軽く振って(いるように見えた)300ヤード。

そんなことを思い出しつつ、3人のプレーを見ながら調子に乗り切れない私。「このままじゃ3人に負けるゾ」と気合を入れ直し、後半の甲斐コース9番パー5で、ダボで99という瀬戸際に、4打目を30センチにつけてパー。1人で大感激し、46・51の97。他の3人はこの9番で大叩きして100オーバー。持つべきものは友だちだがや(笑)。

朝霧ジャンボリーGCは広くて雄大。つねに富士山が圧倒的な迫力で迫り、この日は雲が厚くて山頂は見えなかったが、景観、コースメンテナンスが最高。グリーンは速いがイレギュラーな曲がりがないので楽しめた。

画像: 朝霧ジャンボリー甲斐コース1番、パー4、394ヤード。雲で隠れた富士山(画像左)。富士宮の鉄板焼きちゃんで懇親会(画像右)

朝霧ジャンボリー甲斐コース1番、パー4、394ヤード。雲で隠れた富士山(画像左)。富士宮の鉄板焼きちゃんで懇親会(画像右)

16時に終わり、名物の富士宮焼きそば「鉄板焼きちゃん」に足立クンが案内。4人で飲み、語り、学生時代に戻って盛り上がる。ノンアルで付き合った足立クンが道の駅「朝霧高原」に送ってくれ、ここで寝ればよかったのに、トイレの階段で井上クンと軽く飲んでいたら、知らないおじさんが加わり、3人で23時過ぎまでウイスキーや日本酒をチャンポンで痛飲。覚えていないまま寝た(笑)。

何とか耐えて100切り。使用ボールは永久保存!

8月21日(木)、予定より1時間遅く5時20分に飛び起き、慌てて5時40分に出発。

藤枝GCに7時50分到着。スタートは東コース8時19分。時間がありゃせんがなもう。慌てて準備。胃がムカムカ、首肩痛し。前日、4人で楽しかったからええか(笑)。

同伴はメンバーの牧さん。私は案の定、ダボとトリばっかりで、前半55。

100を切るには、後半44で回る必要があり、大変だと思いながらも集中するぞといい聞かせてプレー。北コース1番はグリーンの外からチップインバーディ、7番まで4オーバーで、なんとか43の98は上出来。いつもの98とは違うので、使用ボールは永久保存(笑)。牧さんは46・45の91。とても親切で気さくな紳士でした。

コースは市街地から近い割にけっこうトリッキー。アップダウンは乗用カートで苦にならないが、ボールを曲げて歩くとヘロヘロ。前夜の酒が応えました(笑)。でも私は好きなタイプのコース。面白かったです。

画像: 藤枝GC北9番、パー5、530ヤード。ボギーで43は嬉しかったなあ(笑)

藤枝GC北9番、パー5、530ヤード。ボギーで43は嬉しかったなあ(笑)

13時に終わって、14時出発。海岸沿いの道路から1号線に出て浜松へ向かい、23号で名古屋入りし、20時15分清洲城へ無事ご帰還しました。

●日本のゴルフ場:1050カ所
●今回の総走行距離:668キロ
※ちなみに8日~21日の14日間の走行距離は1948キロ。11ラウンド。全部車中泊。首肩痛になるはずですよね(笑)。
●今回の必要経費:菅平グリーンGC8800円、朝霧ジャンボリー1万6930円、藤枝GC1万3020円、ガソリン代1万1356円、飲食費1万3548円、合計6万3654円

次回は小千谷CC、ゴールド越後湯沢CC、下田城CC、石地シーサイドCCを予定しています。

Arrange/Kenji Takahashi

「ゴルフばか日誌」のバックナンバーを読む。清里アーリーバードは「#9」

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