試打&解説
勝又崇之プロ
専修大学卒業後の08年プロテストでトップ合格。ギアに造詣も深く、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる。現在は東京・上石神井の「GOLF PLACE」でレッスンを行う。
新時代のスタンダード
キャロウェイ APEX Ai 200
球が上がってスピンも入る!
「『APEX PROシリーズ』からの流れをくむマッスルバックのような見た目。上級者好みのいい顔ですが、『Ai 200』は程よいグースネックになっています。オフセットがついた分、球をつかまえやすくボールコントロールがしやすい。打ってみると中空構造にありがちな弾くような硬さはなく、逆に打感の軟らかさを感じます。そのためか飛距離は7番で30度というロフトなりの飛び。ただ、球が上がりやすいですね。勝手に球が上がってくれる感じで、これはやさしい。またミスヒットに強いのも特徴です。下めに当たってもボールスピードがほとんど落ちない。手元が浮いてトウダウンしやすいアマチュアは多いのですが、先寄りの下めに当たっても、このアイアンは当たり負けせずブレない。アスリートモデルの見た目と打感を持ちながら、より多くのゴルファーが使えるやさしさも持っています」(勝又プロ・以下同)
つかまりがよく、打感もいい!
ㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤ
「球が上がりやすく、弾道も高い。スピンだけでなく高さで止められるから、グリーンを狙っていける。ミスヒットにも強く、トウ寄り下めに当たっても当たり負けせず、ボールスピードが落ちないし、球がブレずに真っすぐ飛ぶ」
ちょい飛びツアーディスタンス
[キャロウェイ]APEX Ai 300
飛んで球がバラつかない!
「パッと見は『Ai 200』に似ていますが、フェースのヒール寄りが高くなっていて、ヘッドが大きく感じます。トップブレードにも厚みと丸みがあって、構えたときの安心感があります。グースの度合いが強まっているので、よりやさしくボールがつかまる。そして何よりも飛びます。シャフトと長さが違うせいもありますが、『Ai 200』と7番でロフト角が1度しか違わないのに、ほぼ1番手違います。何度打っても、どこに当たっても距離、球のバラつきが少なく、弾道が安定しているのにも驚きです。フェースが大きくなり、芯が広くなった分、ミスヒットにもさらに強くなっています。そして打感は変わらず軟らかい。見た目、打感はよくて、球が飛んで、ミスにも強い。開発者の意図がはっきりと伝わってくる完成されたクラブで、まさに〝オールラウンドアイアン〞という言葉がふさわしいアベレージ向けのモデルです」
フェースが大きく、芯も広い!
ㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤ
「トップブレードが厚く、ヘッド全体が少し大きくなった分、構えたときにやさしさを感じる。フェース面も大きくなり、よりミスヒットに強い。見た目、打感、飛距離、やさしさのバランスに優れている」
PHOTO/Tomoya Nomura
THANKS/GOLF PLACE