トミー・フリートウッドのセッティング。撮影したのは今年6月の米ツアー、メモリアルトーナメント。その時はドライバーがQi10(ロフト9度)だったが、パリ五輪ではQi10LS(9度)。その前の全英オープンではQi10と、今シーズンはコースや天候、自身のコンディションによって使い分けていたようだ。
画像: トミー・フリートウッド/1991年1月生まれ。英国出身。2010年欧州ツアーでプロデビュー、同ツアー7勝。メジャー最高位は2018年全米オープンと2019年全英オープンの2位

トミー・フリートウッド/1991年1月生まれ。英国出身。2010年欧州ツアーでプロデビュー、同ツアー7勝。メジャー最高位は2018年全米オープンと2019年全英オープンの2位

目に留まるのは、もう1本ミニドライバーを入れている点。フリートウッドは友人の英国人プロゴルファー、リック・シールズのYouTubeで下記のように語っている。「(昨年の)マスターズでフレッド・カプルスが使っているのを見て、翌週のヒルトンヘッド(RBCヘリテージ)からバッグに入れました。確実にフェアウェイをとらえたい狭いホールのティーショット、ピンまで290ヤードのショットなど可能性が広がりました」

画像: BRNRミニドライバー×ベンタスTRブルー。昨年から愛用するミニドライバーはロフト13.5度をネック調整で2度立てている。キャリー275ヤードが目安

BRNRミニドライバー×ベンタスTRブルー。昨年から愛用するミニドライバーはロフト13.5度をネック調整で2度立てている。キャリー275ヤードが目安

「やや右に打ち出してもドローして戻ってくるのが特徴で、そこが大きなドライバーと違うところ。キャリーの目安は275ヤード、スウィング矯正にもなると感じるし、このミニドライバーが好きなんです」と述べている。シャフトはドライバーと同じベンタスTRブルーの6X。

画像: Qi10×ベンタスTRブルー。今季のドライビングスタッツは平均飛距離299.3ヤード(91位)だが、フェアウェイキープ率が70%超えと抜群で、トータルドライビングは5位

Qi10×ベンタスTRブルー。今季のドライビングスタッツは平均飛距離299.3ヤード(91位)だが、フェアウェイキープ率が70%超えと抜群で、トータルドライビングは5位

アイアンはタイガーモデルのP7TW。元々、フリートウッドはタイガーと同じナイキゴルフ契約でナイキVRフォージドのタイガーモデルを使っていた。その後、両者ともテーラーメイド契約になり、しばらくしてTWグラインドのアイアンセットが完成、それを試していち早く使い出したという。

画像: P7 TW×プロジェクトX。シャフトのフレックス6.5はX相当。昨年までは3Iも入れていたが、今は4I~PWのセッティング

P7 TW×プロジェクトX。シャフトのフレックス6.5はX相当。昨年までは3Iも入れていたが、今は4I~PWのセッティング

途中でTF(トミー・フリートウッド)プロトが作られたこともあったが、「未知の理由で、それは製品にはならず(笑)」とも。前述のYouTubeでは、「僕のアイアンを普通にグリップしてみて。するとフェースが少し右を向くでしょう。僕にとってこれがスタンダード。時計盤で真っすぐが12時ならば、僕のはすべて11時30分に入っています」

画像: 52度はミルドグラインドHI-TOEのカッパーフィニッシュ。60度はミルドグラインド3。シャフトはいずれもダイナミックゴールドのS400とアイアンよりも軟らかめ

52度はミルドグラインドHI-TOEのカッパーフィニッシュ。60度はミルドグラインド3。シャフトはいずれもダイナミックゴールドのS400とアイアンよりも軟らかめ

ウェッジは52度と60度の2本。「昔は48・52・56・60の4本でした。きっかけは2017年頃にツアーの距離が長くなり、ロングショットを打つバリエーションが必要に感じました。チップショットのスキルに手応えも感じていたので、ウェッジを減らしてウッドの本数を増やしていきました」と説明(同動画内)。

画像: Qi10の9W。ツアーのコースセッティングが長くなるとともにロングショット用のクラブを増やしている。3Iに代わって投入。5WもQi10。シャフトは2 本ともクロカゲのXフレックス

Qi10の9W。ツアーのコースセッティングが長くなるとともにロングショット用のクラブを増やしている。3Iに代わって投入。5WもQi10。シャフトは2 本ともクロカゲのXフレックス

日本でも人気が高く、メジャーで何度も上位に入っている実力者だが、米国では今だ未勝利。フリートウッドのPGAツアー初優勝はいつに?

画像: ボールはTP5x Pix。最新の四角形パターンではなく初期の三角形パターンを使う。ナンバーは1991年1月19日生まれの"19"から。ホワイトホット PRO3のパターは2016年から愛用

ボールはTP5x Pix。最新の四角形パターンではなく初期の三角形パターンを使う。ナンバーは1991年1月19日生まれの"19"から。ホワイトホット PRO3のパターは2016年から愛用

パター以外はテーラーメイド
1W /Qi10(9度)・ベンタスTRブルー(6‐X)
1W/BRNR(バーナー)ミニドライバー(13.5→11.5度)・ベンタスTRブルー(6-X)
5W/Qi10フェアウェイウッド(18度)・クロカゲ80G(X)
9W/Qi10フェアウェイウッド(24度)・クロカゲ80G(X)
4I~PW/P7 TWアイアン・プロジェクトX(6.5)
AW/ミルドグラインドHI-TOE(52度)・DGツアーイシュー(S400)
LW/ミルドグラインド3(60度)・DGツアーイシュー(S400)
PT/オデッセイ ホワイトホットPRO3(3度)・スーパーストロークMID SLIM2.0
BALL/TP5x Pix(2021パターン)
※スペックは編集部調べ ※スペックとスタッツは8月30日時点のもの

※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月17日号より(PHOTO/Blue Sky Photos、Tadashi Anezaki)

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