目に留まるのは、もう1本ミニドライバーを入れている点。フリートウッドは友人の英国人プロゴルファー、リック・シールズのYouTubeで下記のように語っている。「(昨年の)マスターズでフレッド・カプルスが使っているのを見て、翌週のヒルトンヘッド(RBCヘリテージ)からバッグに入れました。確実にフェアウェイをとらえたい狭いホールのティーショット、ピンまで290ヤードのショットなど可能性が広がりました」
「やや右に打ち出してもドローして戻ってくるのが特徴で、そこが大きなドライバーと違うところ。キャリーの目安は275ヤード、スウィング矯正にもなると感じるし、このミニドライバーが好きなんです」と述べている。シャフトはドライバーと同じベンタスTRブルーの6X。
アイアンはタイガーモデルのP7TW。元々、フリートウッドはタイガーと同じナイキゴルフ契約でナイキVRフォージドのタイガーモデルを使っていた。その後、両者ともテーラーメイド契約になり、しばらくしてTWグラインドのアイアンセットが完成、それを試していち早く使い出したという。
途中でTF(トミー・フリートウッド)プロトが作られたこともあったが、「未知の理由で、それは製品にはならず(笑)」とも。前述のYouTubeでは、「僕のアイアンを普通にグリップしてみて。するとフェースが少し右を向くでしょう。僕にとってこれがスタンダード。時計盤で真っすぐが12時ならば、僕のはすべて11時30分に入っています」
ウェッジは52度と60度の2本。「昔は48・52・56・60の4本でした。きっかけは2017年頃にツアーの距離が長くなり、ロングショットを打つバリエーションが必要に感じました。チップショットのスキルに手応えも感じていたので、ウェッジを減らしてウッドの本数を増やしていきました」と説明(同動画内)。
日本でも人気が高く、メジャーで何度も上位に入っている実力者だが、米国では今だ未勝利。フリートウッドのPGAツアー初優勝はいつに?
パター以外はテーラーメイド
1W /Qi10(9度)・ベンタスTRブルー(6‐X)
1W/BRNR(バーナー)ミニドライバー(13.5→11.5度)・ベンタスTRブルー(6-X)
5W/Qi10フェアウェイウッド(18度)・クロカゲ80G(X)
9W/Qi10フェアウェイウッド(24度)・クロカゲ80G(X)
4I~PW/P7 TWアイアン・プロジェクトX(6.5)
AW/ミルドグラインドHI-TOE(52度)・DGツアーイシュー(S400)
LW/ミルドグラインド3(60度)・DGツアーイシュー(S400)
PT/オデッセイ ホワイトホットPRO3(3度)・スーパーストロークMID SLIM2.0
BALL/TP5x Pix(2021パターン)
※スペックは編集部調べ ※スペックとスタッツは8月30日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月17日号より(PHOTO/Blue Sky Photos、Tadashi Anezaki)