パッティング動作は一見、単純な動きに見えて奥深く、確率を上げるために考えられたパッティング理論が巷にはあふれている。その理論の中には現在では過去のモノになってしまったものも含まれている。今回のゴルフダイジェスト「レッスンの王様」シリーズは、ツアープロに引っ張りだこのパッティング専門コーチ橋本真和氏を招き、「入るパッティング」の極意を教えてもらった。【レッスンの王様・橋本真和コーチ①】

パターヘッドは真っ直ぐ動かない!

「パッティングはヘッドを真っ直ぐ動かしてストロークする」

これはパッティングを語るうえで常套句として用いられてきた言葉なので、見聞きしたことがあるゴルファーも多いのではないだろうか?しかし橋本コーチによれば「パッティングのストロークで一番に伝えたいことは、正しいストロークでは絶対にヘッド自体は真っ直ぐに動かないこと」だと言う。

わかりやすくイメージできるように橋本コーチはシャフトにレーザーポインターを装着したパターを使って解説をしてくれた。

「このレーザーはシャフトが向いている方向を示しています。ヘッドを真っ直ぐ動かそうとすると、カップ(ターゲット)に向かっていたレーザーが別方向に向いてしまいます」(橋本)

画像: 写真は「パターヘッドを真っすぐ動かしたストローク」の様子。シャフトに付けられたレーザーポインターを見ると、パターを引き始めた時点(①)でカップ(ターゲット)からフェース面が向いている方向がズレていることが分かる

写真は「パターヘッドを真っすぐ動かしたストローク」の様子。シャフトに付けられたレーザーポインターを見ると、パターを引き始めた時点(①)でカップ(ターゲット)からフェース面が向いている方向がズレていることが分かる

ヘッドを真っすぐ動かすようにストロークすると、シャフトを反時計回りに捻じりながらトップに入り、切り返しでは時計回りに捻じりながらフォロースルーを迎える。ストローク軌道がアウト・サイド・アウトになり、ボールの打ち出しが右方向にズレてしまう。

「正しいストロークをすれば軌道がイン・サイド・インになり、フェースは適度にローテーションします。そしてシャフトは捻じれることなく真っ直ぐ動くんです」(橋本)

今回はパッティングの新常識として”正しいストロークではヘッドは真っすぐ動かない”ことが明らかになった。そして「正しいストローク軌道を作るには体を使って打つことが必要不可欠」だと橋本コーチは話す。次回はその体の使い方について解説してもらう。

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取材協力/シェパーズゴルフスタジオ

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