タイガー・ウッズが9月13日、自身のSNS(X)に「シーズン中悩まされてきた背中の手術が成功した」と投稿した。昨年のいまごろは「24年は1カ月に1度のペースでトーナメントに出場したい」と語っていたが、今季は5試合に出て予選落ち3回、棄権1回、予選を通ったのは最下位に終わったマスターズだけ。足底筋膜症の手術を終え今年こそ本来の力を発揮してくれると期待したが背中に爆弾を抱えていたことが改めて明らかになった。
Xでタイガーは腰部の神経圧迫による腰椎の痛みを取り除くため微小減圧手術を受けたと発表。
「手術は滞りなくおこなわれた。24年シーズンの大半で経験した背中の痙攣や痛みが緩和されることを期待します」とし今後は「リハビリに取り組みゴルフを含む日常生活に戻る準備をするのが楽しみです」と綴っている。
執刀医はフロリダ州ウェストパームビーチの特殊外科病院のシーラズ・クレシー医師。タイガーにとってこれが21年以来6度目の背中(腰)の手術となった。
今季は10カ月ぶりに競技の舞台に戻ってきた2月のジェネシス招待で初日を終えたところで体調を崩し途中棄権。翌日「インフルエンザだった」と打ち明けている。
タイガーがホストを務めるこの大会で優勝した松山英樹は表彰式でタイガーにトロフィーを手渡されるのを楽しみにしていたがその願いは叶わず。
4月のマスターズでは予選は通ったものの最下位に終わりラウンド中険しい表情で腰を押さえる場面もあった。5月の全米プロ、6月の全米オープン、7月の全英オープンはメジャー大会3戦連続予選落ち。
全英オープンの前には欧州ツアーで8度賞金王に輝いているコリン・モンゴメリーから「もう引退した方が良いのでは?」と勧告された。しかし本人は「引退は自分が決めること」ときっぱり。「勝てると思える限りプレーする」と宣言した。
48歳のタイガーが今後どれだけ競技を続けられるかは本人にしかわからない。現状は厳しいが世界中のタイガーマニアは「いつかきっと」と奇跡の瞬間を待っている。