ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「有言&実行のプレー」がテーマです。
画像: 「ワンショットごとの目的」を考えてプレーすることが大切だ(写真はイメージ)

「ワンショットごとの目的」を考えてプレーすることが大切だ(写真はイメージ)

無理のない目標を定め、それを言葉にしてからショットする

最近のラウンドで挑戦しているのが、「有言実行」。正確には、「有言&実行」ですかね。どういうことかと言うと、ショットの前に自分なりの”ショットプラン”を宣言してからプレーに入るのです。

きっかけは、ある日、ご一緒したプロゴルファーの方のプレーぶりでした。その方は、ワンショットごとに、これから打つショットの距離、狙い目、イメージする球筋など、全て口に出してからプレーしていたのです。

誰かに伝えようとしているわけではありませんが、近くにいるプレーヤーには全て聞こえています。もちろんプロといえども、ショットの結果が全て宣言どおりにいくわけではありません。でも、結果が悪くても、次のショットでも同じ事を淡々と繰り返しているのです。

また、その方がどんな意図を持ってプレーしているのか、という事が分かるため、ついつい、その方のプレーに引き込まれていきました。

例えば、

「残り165ヤード、風は右からフォロー、ピンは右サイドだから、あえて番手は下げずにサラッと打つ」

「左足下がりの32ヤード、グリーン面も下りだけど、無理に止めようとせず、上りのパーパットを頑張る」

などなど、常に明確な思考と判断にあふれていて、まるでトーナメント中継を、極上の解説付きで観ているかのようでした。

その日のプレーの帰り道でも、そのプロのプレーぶりが目に焼き付いて、ずっと頭から離れませんでした。

でも少し時間を置いて冷静になって考えたら、あんなにも強い印象が残ったのは、そのプロの技術力や判断力、というより、毎ショット、常にポジティブな思考にあふれた言葉を放ち続けるそのプレーマインドに惹きつけられたのだと気付かされました。

プロが口にしていたのは、常に「自分は何々する」という明確な意思と、実行出来る範囲の現実的なプランのみ。

また、「これは絶対決める」とか「パーを取る!」などと結果に関わる言葉も口にしません。もちろん、「このティーショット、左の池が近く見えるな」などというネガティブワードも皆無です。

これは自分のゴルフにもきっと役に立つ、と思い、その後のラウンドで何度か試して見ました。

実際にやってみたら、いやー、難しい!

ショットの前に言葉にして口に出そうとするには、よっぽど自身の中で明確なプランと覚悟が出来ていないと難しいようです。

真っ先に頭に浮かぶのは、不安やミスへの恐怖ばかりです。これでは口に出来る言葉など出てきません。

でも何度かトライしているうちに、比較的、簡単なショットならそうした言葉を発せられよううになってきまでぃた。

例えばラフからのセカンドショット、到底グリーンは狙えず、フェアウェイに出すだけ、というケース。

「距離は必要無い、とにかく脱出、ウェッジでしっかり振り抜こう」。自然とこんな言葉が出て来ました。

どうやら、自分にとって現実的では無い、ハードルの高いショットばかりを追い求めていたようです。

それに気付いてからは、思いっきりハードルを下げた言葉を敢えてチョイスするようにしたのです。

例えば、「ドライバー180ヤード行けば充分。次が打てる所にあればOK.」といった具合です。

それから少しずつ、自信を持って口に出来るショットが増えていきました。これまでいかに自分に不要なプレッシャーをかけていたのかと思い知らされるとともに、ワンショットごとの目的、という事を改めて考える様になりました。

ゴルファーなら誰でも、毎回ナイスショットを求めるのが本能といえると思いますが、本当の目的は、自分の意図したプラン通りの場所にボールを運ぶこと。これが全てではないのか?

そんなことを思い起こさせてくれた「有言&実行」プレーでした。

ワンショットごとに、無理のない目標を定め、それを言葉にしてからショットする。よかったら一度お試しいただけたらと思います。

This article is a sponsored article by
''.