PGAツアーは現在フェデックスカップフォールを開催中だが今年念願の年間王者に輝いたスコッティ・シェフラーの獲得賞金に関して驚くべきデータをGolf.comで発見した。年間王者のボーナスとコムキャストビジネストップ10のボーナスを含めると1シーズン過去最高の6222万ドル(90億円超え!)を稼いだ世界ナンバー1は他にも驚くべき数字を叩き出していた。

賞金ランク2位のザンダー・シェウフェレが稼いだのは29万ドル(43億円)。これも天文学的数字だがシェフラーは彼の2倍以上を稼いだのだから驚く。

生涯獲得賞金リストで今季のシェフラーを上回るのは7人だけ。タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ジム・フューリック、ビジェイ・シン、アダム・スコット、ジャスティン・ローズ、ジョーダン・スピースの面々。

画像: 1シーズンで6222万ドルを稼いだスコッティ・シェフラー(写真は2024年のトラベラーズ選手権 撮影/Blue Sky Photos)

1シーズンで6222万ドルを稼いだスコッティ・シェフラー(写真は2024年のトラベラーズ選手権 撮影/Blue Sky Photos)

このペースが続けばタイガーの生涯獲得賞金を抜くのも時間の問題。ツアー通算82勝のスーパースター超えのタイミングがこんなに早く巡ってくるとは本人も周囲も思ってもいなかっただろう。

今季19試合に出場し7勝を挙げトップ10に16回入ったシェフラーの1試合当たりの獲得賞金は327万ドル(約4億8千万円)、1ラウンド平均82万ドル(約1億2千万円)だ。

1ショット当たりに換算すると1万2千ドルだから一振りするたび177万円が懐に入っていたのだ。

さらに驚くのが今季の賞金ランク下位の選手142人の獲得賞金の総額6173万ドルを上回る6222万ドルをシャフラーひとりで稼いだという事実。何ともバカげている。

PGAツアーの賞金がこれだけ高騰した裏にはLIVゴルフの存在がある。LIVは高額な移籍金で選手を勧誘。3日間トーナメントの優勝賞金が6億円と破格。ライバルリーグの出現により人気選手の流出を防ぐためツアーが講じた策がシグネチャーイベントの設定だった。

シグネチャーイベントの優勝賞金は6億円とLIVに匹敵。今季同イベント8試合中4試合でシャフラーが勝ったことで、LIVの年間王者ジョン・ラームの獲得額(ボーナスを含め約51億円)を大きく上回った。

ちなみにシェフラーにとって今年もっとも少額だったのがパリ五輪での金メダルの報奨金3万7500ドル(約555万円)。ツアーでのわずか3打分だが表彰台に上がり国歌が流れると彼の頰に涙が伝った。

シェフラーが勝って泣いたこのときだけ。彼にとって星条旗を背負って勝ち取った金メダルは賞金に代え難い大きな価値があった。

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