コースでラウンドする際は、ぶっつけ本番ではなく事前にコースマップを確認しておくのがセオリー。しかし100切りを目指すゴルファーの場合「おそろかになっている場合が多い印象です」と後藤は言う。
「上手くなればなるほどコースマップを見るのですが、100切りを目指すレベルだとチェックしていない方も多いです。でもコースを俯瞰できるマップを確認することってとても重要で、なぜならゴルフコースって目の錯覚が起きるように作ってあるからです」(後藤、以下同)
たとえばティーイングエリアからは視認できないけれど、絶妙な距離感に配置されているバンカー。コースマップで見るとまっすぐなホールに見えるのに、実際にティーイングエリアに立つとものすごくドックレッグしてるように見えるなど、ゴルファーの目を惑わせる仕掛けは様々。
そういった景色に惑わされ、ボールを目の前にすると事前に考えていたマネジメントからブレてしまうケースが多いという。だからこそ基本的に自分の目はあまり信じないほうがいいし、俯瞰で見ることができるコースマップが重要なのだという。
「もちろん事前にコースマップを確認していく方もいると思いますが、プレー中でも見えている景色と俯瞰のコースマップを照らし合わせながら考えることが結構重要です。どうしてもティーグラウンドに立つと景色の情報のインパクトが大きいですからね。今だとコースマップがカートについていると思うので、カートを離れる前にしっかりとチェックして景色に惑わされないようにしましょう」
俯瞰のマップを事前に確認してからボールの前に立てば、マップ上の自分の立ち位置と、グリーンやハザードとの位置関係もよりイメージしやすくなり、景色に惑わされづらくなる。すると「どこに狙っていこう。自分の飛距離だったらどの辺に行くかな? という感覚も明確になります。そうなれば狙い方も変わるかもしれません」と後藤。
俯瞰のコースマップでバンカーや池、OBの位置を確認しておくこと。そしてプレー中もこまめにチェックして目で見た情報と照らし合わせること。コース設計の罠に騙されないためにも、改めて肝に銘じておこう。