2日目は風も穏やかなゴルフ日和となり好スコアが続出しました。4アンダー以上でプレーした選手が18名と伸ばし合いの展開になり、予選カットラインは1アンダー48位タイまでとなりました。上位陣でスコアを伸ばしたのは小祝さくら選手が5バーディノーボギー、岩井明愛選手は7バーディノーボギー、宮田成華選手は6バーディノーボギー、山下美夢有選手は7バーディノーボギーとすべてボギーフリーのラウンドでスコアボードを駆け上がります。
今日のラウンドで注目したのは宮田成華選手。先週の「富士通レディース」では最終日に首位と1打差でスタートするもスコアを伸ばせずに悔しい終わり方をしていましたが、優勝争いの位置でプレーすることは「すごく楽しかった」と先週に引き続き好調なショットで首位タイで2日目を終えています。
先週と同じ山下慶弘キャディとコンビを組んでいることも要因の一つでしょう。プレー中の雰囲気も良く厳しい状況もありましたが、しっかりノーボギーで締め明日以降につながるプレーを見せてくれました。
自身もプロゴルファーでもある山下キャディは「飛距離も出るショットメーカーで、もっと上のランキングにいてもおかしくない選手だと思います。自分の距離をしっかりと把握しているので、状況判断も的確でラフからのショットでも大きなミスにならない」と太鼓判を押します。
宮田選手はパットの握り方をクロウグリップから順手に戻し、ショットだけでなくパッティングも好調を維持していますので「明日も落ち着いてプレーしたい」と話しました。
現在のメルセデス・ランキングは57位と自ら作ったチャンスで結果を残したいところ。ポテンシャルは高いと言われ続けた27歳の残り36ホールに注目していきます。
秋口は調子が悪いという小祝さくら選手ですが、インサイドから入り過ぎていたというドライバーショットを修正し、優勝賞金がアース・モンダミンカップの5400万円に続く高額賞金3600万円の今大会でも強さを発揮しています。
リーダーボードを見ると、3打差の6位タイグループは今季11個目のイーグルを奪取した桑木志帆選手、9番ホールでは286ヤード先の池の5ヤード手前まで飛ばした小林夢果選手、前週優勝の山下選手の藤野キャディとコンビを組む仁井優花選手。4つスコアを伸ばした吉田優利選手は11位タイまで順位を上げています。
4日間大会のまだ2日目が終わった段階ですが、今年のランキングを反映した上位陣となりムービングデーと呼ばれる3日目にスコアを伸ばして上位に食い込んでくる選手が誰になるか楽しみです。
写真/中村修