「週刊ゴルフダイジェスト」の10月22日号では、プロも実践するスピン&アプローチの打ち分け方を紹介している。一部抜粋して紹介した「スピン編」ではアドレスからヘッドの動かし方までを解説した。「ロブ編」では基本アドレスから上手なロブが打てる体の使い方をご紹介しよう。
画像1: 高速グリーン&長いラフ対策。キュッキュッと止める”スピン”とフワッと浮かす”ロブ”の打ち方【ロブ編】

解説/尾崎慶輔プロ
おざき・けいすけ。1991年生まれ。徳島県出身。ゴルフを始めたのは中学3年生。東北福祉大出身で、まだ未勝利ながら豪快なショットと巧みな小技を武器に今季はABEMAツアーをメインに戦っている。2022年には2週連続でホールインワンを達成して話題に

ロブショットはスタンス幅でロフト角を増やして構える

GD 結局、スピンもロブも基本的に打ち方自体は同じということですよね。

尾崎 ロブショットは高さが必要なのでロフトを増やして構えるだけ。ボール位置もスタンスの向きもスピンをかけるときと同じで、変えるのはスタンス幅だけです。

画像: かかとクローズ&左つま先開くは同じでスタンスは広くして構える

かかとクローズ&左つま先開くは同じでスタンスは広くして構える

GD 振り方も同じ?

尾崎 基本的には同じですが、スタンス幅を変えることでヘッドを入れる位置のイメージはボール2個手前になります。ただ、これもヘッドを入れる位置を変えているわけではなく、右足を広げて構えたことで自然に手前になっただけです。注意点としてはラフでボールが沈んでいるからといって上から打ち込まないことです。また、アドレスの時に左足体重のままで左肩と目線を打ち出したい高さに向けて上げて構えるのもポイントです。

ロブショットの正しい構え方

ボール位置は左足かかと線上のまま右足だけ広げてスタンス幅を広くする。その際にグリップエンドはおへそを向けたままにすることで構えはハンドレイト気味になる。また、高さを出そうとすると右足体重になりがちだが、ヘッドが手前から入り過ぎて大ダフリしやすい。左足体重にして体の中心軸だけを右に傾ける。傾ける度合いは打ちたい高さによって変化させる。

画像: グリップエンドをおへそに向け、上げたい高さに中心軸を傾ける

グリップエンドをおへそに向け、上げたい高さに中心軸を傾ける

× 右足体重だとヘッドが手前から入り過ぎてダフったり、左肩を上げておかないとヘッドが地面に突き刺さるので注意!

画像: NG例

NG例

体を回せば手は勝手に動く

GD ロブショットを打つときの注意点はありますか。

尾崎 ラフの抵抗が大きいので振り幅を大きくする必要があります。ただ、その時に手元を大きく動かさないこと。動かすのはお腹です。

画像: 手ではなくお腹を動かす

手ではなくお腹を動かす

GD 体はあまり動かさずに振る印象がありましたが?

尾崎 体を止めて手だけを動かすからヘッド軌道がブレやすくミスが生まれやすくなります。お腹でクラブを振り上げれば、クラブと体が一体となって再現性高く振ることができミスが減ります。あとは腹筋に力を少し入れた状態で、お腹から始動して振れればロブショットでも距離感が出しやすくなります。

PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/平川カントリークラブ
※週刊ゴルフダイジェスト10月22日号「キュッキュッと止めるスピン&フワッと浮かすロブ」より一部抜粋

女子プロも多用する”ロブショット”を極めよう

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