米LPGAからは「全米女子オープン」優勝の笹生優花選手、「アムンディ・エビアン選手権」優勝の古江彩佳選手という二人のメジャーチャンピオンに加え、元世界ランク1位(現ランク6位)コ・ジンヨン選手ら43名が参加予定です。米LPGAで活躍する日本勢の西郷真央、渋野日向子、西村優菜、勝みなみ選手らも出場します。
JLPGAからは、メルセデス・ランキングトップの竹田麗央、同2位の山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜選手らトップ選手35名が出場予定となっています。とくに12月に米LPGAの予選会(Qシリーズ)に挑戦する竹田、山下、岩井姉妹、原英莉花選手らにとっては優勝イコール米LPGAに参戦できる今大会にかける思いは強いはずです。
渋野日向子選手に8月の「北海道meijiカップ」以来、久しぶりに会いましたが、リラックスしていてとても元気な笑顔を見せてくれました。今季の成績に波はあるものの「全米女子オープン」の2位、「全米女子プロゴルフ選手権」の7位など渋野選手らしい大舞台での活躍を見せていました。
気になるスウィングですが、トップには高さがありますし、ダウンスウィングでクラブが寝て下から入ることもなく、しっかりと入射角を確保したアイアンでショットを打っていました。
画像を見てもスウィングプレーンの角度が以前のフラットなプレーンから適度な角度に改善されていることが見てとれます。
お皿を斜めに立てかけてイメージすると、プレーンがフラット過ぎるとインサイドアウト軌道が強くなりますし、ボールに対する入射角も浅くなります。そうするとドローの曲がり幅やスピン量といったコントロール性に欠ける要素になりますが、今日見た限りではスピンの効いた弾道で曲がり幅も少ないストレートに近いドローボールを連発していました。
正面から見て右手のグリップの握り方が変わったことが大きな改善をもたらしたのではないでしょうか。もちろん右手をかぶせて握り、結果を残す選手も存在しますが、渋野選手の場合は左手が甲側に折れる掌屈も入るので右手をかぶせて握ると、トップで手元が低くなる要素になっていたと考えられます。
韓国で開催された「BMW女子選手権」は初日を前に棄権していましたので、体調面の心配はありますが、改善に取り組み続けているスウィングは良い状態になっていると思いました。
明日も現地からのレポートをお届けします。
写真/中村修