脇元華選手は、堂々としたプレーで初日の9アンダーからスコアを4つ伸ばし、2日目も単独首位で終えました。前半にブレたドライバーをプレー中に修正し、後半も安定したプレーで同組の元世界ランク1位コ・ジンヨン、飛ばし屋のリン・グラント選手を寄せ付けないプレーが印象的でした。
「昨日の9アンダー出して、次の日にスコアを落とすのは避けたいと思っていて、上手くアンダーパーでまとめられて首位をキープできたので自信になりました」(脇元華)
ツアー未勝利の脇元華選手ですが「気持ちはいつも通りにゴルフしようと思っていました」と4日間大会の2日目を落ち着いてプレーし、日に日に自信も深まっているようです。今季は何度も優勝争いに加わりながら優勝は手にできていませんが、米LPGA公式戦という大舞台を単独トーナメントリーダーとして折り返します。
自分の悪くなるクセがパターン化されていて「こういうミスをしたときにはこういうスウィングになっている」と自分の中にある引き出しを開け「フォローが振り抜けていない」と振り抜きを意識してプレーしたと話しました。これまでの優勝争いの経験を生かし、残り2日にどんなプレーを見せてくれるか注目していきましょう。
続いて1イーグル6バーディ1ボギーとスコアを7つ伸ばして首位から3打差の4位にジャンプアップしてきた竹田麗央選手。「パットが打ち切れなかった」という初日から今日は「しっかりヒットするよう心がけていました」と抜群の修正力を発揮。
13番の打ち上げの475ヤード(パー5)では2オンし、15メートル近いイーグルパットを見事に決めました。飛距離を生かした竹田選手らしいプレーでスコアを伸ばし、優勝して米女子ツアーのシード権ゲットという目標に向けて視界は良好です。
ラウンド後に今日は行けそうな気がしていたかと聞くと「まあ、まあ(そんな感じです)」といつもの笑顔で答えてくれました。これまで7勝を挙げてきた竹田選手ですが、日本女子オープン以来の8勝目が見られるか楽しみです。
11アンダーまでスコアを7つ伸ばしたヤーリミ・ノー選手、同じく2位タイに6つスコアを伸ばしたアリヤ・ジュタヌガーン選手が並び、9アンダー5位タイには背中のケガの状態を見ながらの藤田さいきも6つスコアを伸ばし、元世界ランク1位のコ・ジンヨン選手らが追っています。
明日は天候が悪い予報でスタートできるか心配な状況です。明日も現地からのレポートをお届けします。
写真/中村修