スコアをまとめるには、当たり前だがドライバーを真っすぐ、フェアウェイの幅に収めることが大事。2024年12月号の「月刊ゴルフダイジェスト」では、競技に出てその大切さを痛感しているアマチュア7人に取材し、彼らが悩んだ末に見つけた“コツ”を特集している。「みんゴル」ではそのうち2人が話したポイントを紹介しよう。
画像: 斎藤信一郎氏

斎藤信一郎氏

斎藤信一郎氏、53歳、HC0.8

21年より3年連続で日光CCのクラチャンを獲得。アスリートゴルファーを極めようと日々、研究に余念がない。

画像: 菊池竜文氏

菊池竜文氏

菊池竜文氏、48歳、HC2.2

日光CCのメンバーとしてコースを知り尽くしている傍ら、千葉CCでは今年でクラチャンを2年連続で獲得している。

曲げて痛い目にあってきた……

日光CCで2021年から3年連続でクラブチャンピオンを獲得している斎藤信一郎さんと同クラブのメンバーの菊池竜文さん(こちらは千葉CCのクラチャン!)は、日光CCは特にフェアウェイに置くことが大事だと話す。

斎藤 ここは、フェアウェイが硬く、ゆるやかなアンジュレーションがあるので、狙い所を間違えるとすぐにラフに入ってしまう。気の抜けないホールしかないんです。そんな環境でプレーしていたおかげでフェアウェイキープの重要性を痛感しています。特に11番ホールはフェアウェイが馬の背(左右のラフに向かって傾斜がついている)になっていて着弾場所が“点”なんです。

画像: 日光CCの11番はフェアウェイが馬の背になっていて落としどころが超重要

日光CCの11番はフェアウェイが馬の背になっていて落としどころが超重要

通称「松の廊下」と呼ばれる11番はとくに難関ホール。フェアウェイ真ん中から馬の背になっていて、着弾場所が悪いとラフのほうに流される。またフェアウェイからすぐのラフの上に松林も迫っていて、ラフに入ると2打目で高さを出せない。

菊池 そうですよね。同じフェアウェイでも『右だとピンが狙えない』なんてことも。だからこそピンポイントで打てる技術が日光では必要なんです。加えて、ラフに入るとすぐに木々が近くまでせり出ているので、ちょっとでも入ると前が開けていないことが多いんです。ラフに入ると、ボールにしっかりコンタクトさせることに集中してしまい、本来のスウィングができなくなってしまいます。

斎藤 フェアウェイに置けるとライの心配が減るので、280ヤード飛んでラフにいるより、250ヤードのフェアウェイにいたほうがスコアが作れるというわけです。

ピンを狙えないホールが多い

画像: 斎藤氏「狙いがピンポイントになりました」

斎藤氏「狙いがピンポイントになりました」

フェアウェイが硬く、落ち際のアンラッキーもあるホールが多く狙い通り打てないとフェアウェイを捉えられない確率が高い。距離を重視するよりもフェアウェイはもちろん、2打目が打ちやすい場所を考えるようになったと斎藤さん。

ラフに入ると考えることが増える

■距離の計算がしづらい
■空中のハザードに邪魔をされる
■インパクトがシビアになる   など

画像: ラフに入ると難易度があがってしまう

ラフに入ると難易度があがってしまう

フェアウェイから打ったほうが考えることが少ないと菊池さん。

「ラフだと飛ぶのか飛ばないのかなど余計な心配が増えます。また、しっかりボールにコンタクトさせたい気持ちが強くなり“いつも通り”ができなくなってしまう」

“曲げない”じゃない、“フェアウェイに置く“スウィング

気持ちで曲げない!

斎藤さんは曲がる原因を「メンタル」だと分析。

「球を曲げたくないとか、しっかり打ちたいと思うと無意識に力が入りいつも通りのスウィングができなくなる。さらに私は、同伴競技者のスウィングなどを見すぎてしまう傾向もあって、邪念が多くなってしまうんです(笑)。そんなときは、普段と違うことをして気持ちを切り替えて、自分の世界に戻るようにしています。

オススメは手を水で冷やす方法。ペットボトルの水でもコースにある蛇口でもなんでもいいですが、手を濡らすことで気分がリセットされます。あとはポジティブな言葉をぶつぶつつぶやきます(笑)。練習場ではいい調子なのにコースではだめという方は試してほしいです」

斎藤流、邪念を追い出していつものスウィングを!

同伴競技者のプレーを気にしてしまう人も多いはず。斎藤さんも人のいいショットを見て考えてしまううちの1人。

「自分を取り戻すためにいろいろな工夫をしています」

無になる方法①:水で手を冷やして気持ちを切り替える

画像: 「頭を冷やす」ならぬ「手を冷やす」

「頭を冷やす」ならぬ「手を冷やす」

気持ちが落ち着かない時はペットボトルの水や、蛇口の水などを手にかけて冷やす。

気持ちを切り替えるために、何か違う刺激を体に与えることで、頭の中がリセットされる。

無になる方法②:打つ直前までポジティブな言葉を口に出す

画像: 自分の世界に戻るために独り言も

自分の世界に戻るために独り言も

独り言が多いと斎藤さん。

「人のことを見て気にしてしまった後は、自分の世界に戻るために打つ直前まで“いい球打ちたいな~”みたいな、ポジティブな言葉などを口に出すようにしてます」

無になる方法③:あえてギュッとグリップしてみる

画像: 強く握ってから打つ前はゆるめる

強く握ってから打つ前はゆるめる

いろいろ考えすぎてしまうと、体や気持ちに力みが生まれリズムが狂いやすい。

そんなときは打つ前に、あえて力をギュッと入れその後解放することで全身をリラックスさせる。

菊池流、3つの素振りでいつも通りのスウィングを!

素振り①:左ベルト引っ張り素振り

画像: 下半身から動くために左のベルトを引っ張る

下半身から動くために左のベルトを引っ張る

練習と同じように振るために、自分の正しいスウィングを取り戻す素振りを実践。

「切り返しで体が突っ込んでしまうのが悪い癖なので、下半身から動き出すために左のベルトを引っ張った素振りをしてます」

素振り②:左足踏み込み素振り

画像: 上半身の意識はゼロ!

上半身の意識はゼロ!

切り返しで左サイドにステップをするように左足を踏み込んでスウィング。

意識が左足にいくので、自然と下半身から動けるようになる。

上半身は下半身につられて動く程度でOK。

素振り③:胸残し極端素振り

画像: やりすぎくらいがちょうどいい!

やりすぎくらいがちょうどいい!

素振りでは極端にやらないと意味がないと菊池さん。

「切り返しでは最後に上半身が動いてほしいので、フォロー以降でも胸を右に残す素振りです。フィニッシュで逆Cになるイメージ」

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残る5人の“フェアウェイに残すコツ”は2024年12月号の月刊ゴルフダイジェストとMyゴルフダイジェストにて掲載中!

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TEXT/Daisei Sugawara
PHOTO/Shinji Okazawa
THANKS/日光カンツリー倶楽部

※月刊ゴルフダイジェスト2024年12月号「もう悩まない ドライバー! いつもの真っすぐのコツ大公開」より一部抜粋

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