2014年度優勝者の松山英樹が2年連続10回目の出場へ
「日本に世界基準のトーナメントを作ろう」「世界のトッププレーヤーを生で見ることのできる試合を作ろう」という考えのもと、1974年から開催され続けているダンロップフェニックストーナメント。記念すべき第1回は当時の日本ツアー最終戦として開催され、ジャック・ニクラスを始めとする20人以上の海外選手が出場、世界レベルのプレーを披露した。
“国内の試合でありながら海外の試合のよう”と言われるほどにレベルが高く、1985年に中島常幸が優勝するまで、毎年海外からの招待選手が優勝。2004年、2005年はタイガー・ウッズが連覇を記録、当時を記憶している人もいることだろう。世界からチャンピオンを含めた錚々たる顔ぶれが参戦する試合は国内唯一で、賞金額も国内一の金額を誇っていた。
そんなダンロップフェニックストーナメントに、2024年PGAツアー賞金ランキング3位に位置する松山英樹が出場する。2014年度の優勝者でもある松山の出場は、2年連続10回目。大会に出場できる喜びを語るとともに「歴代優勝者としてだけではなく、オリンピックのメダリストとしてフェニックスCCをプレーすることの重みをしっかりと噛みしめながら、優勝という形で日本のゴルフファンの皆様に感謝の気持ちを届けたい」とのコメントを発表している。
松山英樹のダンロップフェニックストーナメント戦歴 | ||||||
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年度 | 順位 | R1 | R2 | R3 | R4 | グロス |
2011年 | 43位T | 74 | 67 | 中止 | 77 | 218 |
2012年 | 2位 | 70 | 67 | 69 | 67 | 273 |
2013年 | 6位T | 71 | 71 | 69 | 70 | 281 |
2014年 | 優勝 | 68 | 64 | 67 | 70 | 269 |
2015年 | 2位T | 70 | 68 | 67 | 67 | 272 |
2017年 | 5位 | 67 | 67 | 71 | 69 | 274 |
2018年 | 44位T | 72 | 69 | 69 | 73 | 283 |
2019年 | 8位T | 66 | 75 | 67 | 中止 | 208 |
2023年 | 10位T | 63 | 74 | 71 | 71 | 279 |
また、今大会には、賞金王を争っている平田憲聖や金谷拓実(2020年度優勝)、日本オープン覇者の今平周吾など国内ツアーを盛り上げてきた選手が。海外からはPGAツアー2勝でレフティのアクシャイ・バティア、PGAツアー1勝のテーラー・ペンドリス、米国下部ツアーのコーンフェリーツアーでポイントランキング2位、来季PGAへの昇格を決めたマックス・マッグリービーも出場する。
かつては海外選手が優勝することの多かった今大会も、近年は国内選手が活躍を見せることが多くなってきている。松山英樹が10年ぶりの優勝を果たすのか、今季絶好調の平田憲聖が実力を見せるのか、勝負に強い今平周吾が今季2勝目を挙げるのか、はたまたそのほかの若手選手が活躍を見せるのか。来週始まる第51回目のダンロップフェニックストーナメントも大いに盛り上がりを見せるに違いない。
歴代日本人優勝者
年度 | 優勝者 |
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1985年 | 中島常幸 |
1994年 | 尾崎将司 |
1995年 | 尾崎将司 |
1996年 | 尾崎将司 |
2000年 | 片山晋呉 |
2002年 | 横尾要 |
2010年 | 池田勇太 |
2011年 | 武藤俊憲 |
2014年 | 松山英樹 |
2015年 | 宮里優作 |
2018年 | 市原弘大 |
2019年 | 今平周吾 |
2020年 | 金谷拓実 |
2022年 | 比嘉一貴 |
2023年 | 杉浦悠太 |