ゴルフ界最大の観客動員数を誇るPGAツアーのWMフェニックスオープンでは今年、酔っ払いがグリーンに乱入するなど多くの事件が勃発し、問題になった。そこで来年に向け、大会側が新たな措置を講じることになった。

WMフェニックスオープン、今後の規制は?

ファン同士の喧嘩がSNSにアップされ、観客席から落下する酔客まで。さらに選手に暴言を吐くギャラリーが続出し、史上最多の逮捕者と入院患者を出した24年大会。選手やファンの安全が脅かされ、「この混乱は一線を越えている。群衆を制御する対策を取らなければ大会に出場できない」とZ・ジョンソンが訴えるなど多くの選手がボイコットすると言い出し、物議を醸した。

画像: 24年WMフェニックスオープンの2日目。酔っ払いがグリーンに乱入するなどの騒ぎが(photo/ Getty Images)

24年WMフェニックスオープンの2日目。酔っ払いがグリーンに乱入するなどの騒ぎが(photo/ Getty Images)

そこで大会を主催する市民団体『サンダーバーズ』が開催要項の見直しに着手。トーナメント委員長のマット・ムーニー氏が声明で「我々はPGAツアー、現地の警察と消防、スポンサーのWMなどと綿密な協力を行い、25年大会に向け効果的な変更を行います」と宣言した。

具体的には群衆の流れを改善するため、これまでとは別の入り口を新たに設け、観客の移動がスムーズになるよう通路を拡大。チケットの完全デジタル化を実施することで入場時に生じていた問題の解消を目指す。ティーインググラウンドからグリーンまでぐるりと取り囲む巨大スタンドで有名なTPCスコッツデールの名物16番パー3付近は、歩行者の流れを改善するためインフラを整備する。

NFLのスーパーボウルの週に開催される“世界最大の芝の祭典”は1930年代にスタート。最終日はスーパーボウルと重なるためギャラリーは減るが、1週間で25万人以上が観戦に訪れ、土曜日にピークを迎える。

松山英樹が2度優勝しており、今年は47歳のC・ホフマンがプレーオフに進出。カナダのN・テーラーに敗れたが 翌週彼はタイガーから「頑張ったな、オールドマン(年寄り)」とからかわれた。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年11月19日「バック9 フェニックスオープンが規制強化」より

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