「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の3日目を終え、初日から首位を走る桑木志帆がスコアを3つ伸ばし12アンダー。3打差の2位に竹田麗央、5打差3位タイに小祝さくら、鈴木愛、山下美夢有と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届けします。

風速3mから4mの風が吹いた3日目は、国内トップランカーが揃ってもベストスコアの3アンダーがわずかに3名と難易度が増したことを表しています。

初日に6アンダー、2日目3アンダー、3日目3アンダーと3日続けてベストスコア(2日目、3日目はタイ)をマークする桑木志帆選手が、3打のリードを守り単独首位でホールアウトしました。桑木選手は、出だしの1番から連続バーディで貯金を作ると3番パー4の右ラフからグリーンをオーバーしボギーとしますが、それ以降8番まで耐えながらもパーを並べ9番パー5で2オンからしっかりとバーディを決め2つスコアを伸ばして折り返します。

画像: 「JLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯」の3日目を終え初日から首位を譲らない桑木志帆がスコアを3つ伸ばして2位の竹田麗央との3打差を守った

「JLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯」の3日目を終え初日から首位を譲らない桑木志帆がスコアを3つ伸ばして2位の竹田麗央との3打差を守った

追いかける竹田選手はショットが定まらず2番パー5で3パットすると4番でピン手前3mからバーディ、しかし続く5番パー5で3パットのボギーと波に乗れません。それでも9番パー5で奥からのアプローチをジャストタッチで寄せてバーディとしパープレーで折り返すと、後半はショットが復調し13番パー5、16番パー3、18番では50センチに寄せてバーディと3つスコアを伸ばし通算9アンダーまでスコアを伸ばして終えました。

画像: 後半ショットを立て直し3打差の2位で終えた竹田麗央(左)と首位の桑木志帆

後半ショットを立て直し3打差の2位で終えた竹田麗央(左)と首位の桑木志帆

桑木選手の後半はドライバーショットが右ラフにつかまるシーンも多く見られましたが、パーをセーブし続けると距離の短い17番パー4のフェアウェイからの2打目を1mに寄せてバーディを奪い、第3ラウンドの難易度2位の18番もピン横のラフからアプローチをオッケーに寄せてパーとし69でまとめ、初日からの首位の座を守って明日の最終日にメジャー初制覇に臨みます。

画像: 好調なパットで最少減のボギーに抑える桑木志帆

好調なパットで最少減のボギーに抑える桑木志帆

竹田選手のドライバーショットの飛距離と高さ、修正力の高さを改めて感じました。桑木選手にとってはこのコースでの3打差はあってないようなもの。5打差の3位タイにも鈴木愛、山下美夢有、小祝さくら選手と歴戦のつわものが続いているので、そう簡単には初メジャーを制覇させてはくれないはずです。

今週はダブルボギーを打たないこと、ボギーを減らすことを念頭に冷静なマネジメントができています。そして初日はノーボギー、2日目は2つ、3日目は1つと難コースで3つのボギーに抑えられていること、13個のバーディと1つのイーグルを奪った好調なパットが2回目の出場となる今季最後のメジャー大会を首位で最終日を迎える原動力になっています。

岩井明愛・千怜姉妹が2サムでは初の同組となり、多くのギャラリーを沸かせました。お揃いのウェアで登場すると大きな歓声で二人のプレーを盛り上げます。明愛選手は4つのバーディでスコアを6アンダーまで伸ばしていましたが14番でグリーン奥に外しダブルボギーとしトータル4アンダー、8位タイで終えました。

画像: 2サムでは初の同組となった岩井明愛(右)、千怜(左)姉妹

2サムでは初の同組となった岩井明愛(右)、千怜(左)姉妹

千怜選手はパットが決まらずに2つスコアを落としトータル1オーバー、13位タイで終えています。「二人が同組でプレーすると好スコアで出たことはあまりない」というのは父・雄士さん。それでも千怜選手は「今年で一番楽しかったし、幸せな時間だったと最後に思いました」、明愛選手は「嬉しかったです、最近一緒に回れそうでまわれなかったので」と二人のプレーにギャラリーも楽しんだことでしょう。

いよいよ明日は今季最終戦の最終日を迎えます。数々のドラマを見せてくれた出場する40名のトッププレーヤーたちのプレーを逃さず目に焼き付けたいと思います。明日も現地からのレポートをお届けします。

写真/岡沢裕行

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