18年にタイガー・ウッズとフィル・ミケルソンが直接対決し、勝ったほうが900万ドル(当時のレートで約10億2000万円)を総取りする”ザ・マッチ”シリーズとしてスタートしたこの試合。
今回は名称も新たに『Crypto . comショーダウン』となり、賞金は仮想通貨で1000万ドル(約15億円:1ドル150円で計算)相当が支払われるという。勝者と敗者の賞金分配は発表されていない。
PGAツアーとLIVゴルフでもっとも人気のある選手が参戦するイベントは数カ月前から準備が始まったが、開催が明らかになったのは1カ月半ほど前。以降ほとんど詳細は明らかにされず、放映がTNTスポーツであること、舞台がラスベガスのシャドークリークGCであること、18ホールのマッチプレーでフォーボール、フォーサム、シングルスを取り入れることだけが確かな情報。チケットの入手方法などはわかっていない。
PGAツアーの担当者は、ツアーにメディア権を譲渡しているマキロイとシェフラーが競合するイベントに出場することを許可したが、かつてミケルソンが「マッチに出るたびにツアーから100万ドルを請求された」と語っており、今回も何らかのペイバックが存在するのかもしれない。
ちなみに、ほぼ同じタイミングでPGAツアーの代表であるジェイ・モナハンコミッショナーが受け取った23年分の報酬が2300万ドル(約34億円)だったと米ゴルフウィークが報じて話題になっている。
その年賞金王に輝いたスコッティ・シェフラーが稼いだ2200万ドル(約33億円)超え。つまり、その年ツアーの稼ぎ頭はモナハンだったということだ。メジャー大会に加え、PGAツアーも放映権は年々上がっている。そして、この数字に鑑みてもPGAツアー、いやゴルフ界の懐具合はまだまだ温かい。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月24日号「バック9」より