全英オープンが終了してからタイガーは6度目の背中の手術を受けた。21年の大事故では右足に大怪我を負い回復の途中で足首の手術は受けたが腰の手術は事故後初めて。
そのため自らが主催するヒーロー・ワールド・チャレンジの出場を取りやめ大会ホストとしてテレビ中継で解説をしたり表彰式で優勝したスコッティ・シェフラーにトロフィーを贈呈したりした。
「まだトーナメントで戦う状態には達していない」と会見で語ったタイガー。
「(ヒーローに)出場しているのは世界最高の選手20人。彼らと競えるほど今の自分は調子が良くない。このレベルでプレーする準備が整ったらそうするつもりだ」

タイガー・ウッズ(左)は今年も息子のチャーリー・ウッズ(右)とPNCチャンピオンシップに出場する(写真は2024年の全米オープン 撮影/Blue Sky Photos)
いっぽうで親子大会については「チャーリーと一緒にまたこの舞台でプレーできるのはすごく楽しみ。友人や家族に囲まれているといつもより特別な気分になれる」と興奮を隠せない。
チャンピオンズツアーの一環のため出場者にはプレー中カートの使用が許可されている。体への負担を考えるとタイガーにとってはありがたい。
この夏PGAツアーのポリシー委員会はすべてのシグネチャーイベントへのタイガーの出場を認めた。もちろんツアー82勝の永久シードプレーヤーなのだからどの大会にも出場できるのだがシグネチャーイベントに関して念押し的な方針を打ち出した。
どの試合にも出られるが問題はいつ「(競技レベルで戦う)準備が整うか」ということ。24年は松山英樹が優勝したジェネシス招待を途中棄権。4大メジャーには出場したがマスターズ以外は予選落ちに終わった。
19年にスポーツ史上最高の復活劇をマスターズで演じて以来メジャーでのトップ20入りはなく、直近の8大会のうち6回は予選落ちまたは棄権している。
かつて「引退が頭をよぎった」といったこともあるが最近は常に「戦えるレベルになった競技に出る」と語っている。
12月30日には49歳になるタイガー。目下の楽しみは息子の成長!? 今年高校のゴルフ部がフロリダ州の選手権で準優勝したこともありチャーリーへの期待は高まっているようだ。