
スコアラインも入ったカーボンフェース(撮影/野村知也)
飛ぶ! 打感もいい! ゴルファーの理想を全部叶える
カーボンヘッドのドライバーはもはや定番となりつつあるが、フェースには打感の良さや耐久性からチタンが使われることが多かった。しかしチタンより軽く、しかもチタンに匹敵する強さを持つ進化したカーボンが登場し、ドライバーのフェースにカーボンが採用されるように。カーボンを使うことで得られる大きなメリットに、フリーウェイトの存在がある。
カーボンはチタンよりも軽いので、フェースにカーボンを使うと軽くなったぶん、ヘッド内の他の部分に重量を配置することが可能になる。自由な重心設計ができるということだ。以前は、カーボンは「打感が悪い」と言われたが、近年はそのデメリットも解消。初速性能も高く、従来モデルではできなかった低重心、深重心、大重心角が実現できている、
そんなカーボンフェースのメリットを生かした代表的モデルといえるのが、カスタム(パーツ)メーカー、ジャスティックのプロシード・ダブル-R 460 MAX-Dだ。

プロシード・ダブル-R 460 MAX-D。ボディがチタンで、クラウンとフェースがカーボンになっている
軽量化できるぶん、ウェイトを自由に配置
カーボンフェース&カーボンクラウンで重量を浮かせたぶん、ソールに20gものウェイトを配置。深・低重心化とともに重心角を最大化。つかまり、やさしさに優れたモデルに。ヘッド内部には25gのフリーウェイトを自由に配置。飛びとやさしさを両立させている。

ネックには調整機能も搭載
「“カーボンは硬い”という印象がなくなった」by奥山ゆうしプロ
実際、打感や飛距離はどうなのか? ダブル-R 460 MAX-Dにフジクラの「スピーダーNX バイオレット」のシャフトで奥山ゆうしプロに打ってもらった。
「まん丸で私が好きな良い顔です。フェースは真っすぐ見えるので目標に構えやすい。まず素振りしてみると結構しっかりしています。シャフトの硬さは『40R』ですが、大きくしなるイメージではなく、ヘッドスピードが出やすく、50m/sがラクに出ました。硬めだけど動く印象なので、アマチュアに合う方が多そうです。
打感は『カーボンは硬い』という印象がありましたが、くっついて離れる感じがして、普通のチタンのような軟らかい印象です。軽いドロー弾道で、無理せずに300ヤードが打てました」

奥山ゆうしプロにヘッドスピード50m/sと42m/sで試打してもらった

ヘッドスピード50m/s。300ヤード越え

ヘッドスピード42m/sでも250ヤード飛んだ
重心が深ければミスに強くて球が高くなるし、低重心化すればスピン量が減らせる。重心角を大き
くすればつかまりがよくなる……。ゴルファーの理想をすべて叶えてしまうカーボンフェースのドライバー、これからの〝常識〞になるのかも。