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東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロ
100切りを目指すゴルファーのレベル感って?
記事タイトル:
「まっすぐ飛ばす」は目指しちゃダメ!? その理由とは?【100切り】
ピックアップしたコメント:
『100切りは、空振り、チョロ、ダフリ、OB、ペラ、だるま落としなくすのが先でしょ笑
でパターは3パットまで笑』
後藤:元記事の内容をざっくり説明すると「まっすぐ飛ばす=完全な縦スピンをかけるのはプロでもかなり難しい。ドローかフェードか、持ち球を明確に決めよう。するとミスの幅が狭まってマネジメントが考えやすくなるしスウィング自体の安定感も全然変わるよ」というお話でした。
ピックアップしたコメントの方に限らずなのですが、読者の中でも「100切りを目指すゴルファーのレベル感をどう見積もっているのか?」がみなさんバラバラだと思っていて、記事の内容というよりはそちらに触れたいと思います。
多くの方をレッスンしてきた経験上、100を切れるか切れないかくらいの方達って結構打てます。「うわ、この方に僕が憑依してマネジメントができたら80台出せるだろうな、このショット力なら」みたいな方でも「自己ベスト105です」なんてザラです。
まあ本当にいろんな方がいるので全員がそうとは言いませんが。この手の話をすると絶対出てきますよ、「俺がゴルフを始めた時はトップしか出なかったけど、それで100切ったけどね」とか「ショット力がなくてもマネジメントで100は切れるんだよ」みたい方。実際そうだから、100切りって絶妙なラインなんですよね。
それで言うと、ピックアップしたコメントで挙げられていた空振り、チョロのミスって100切りじゃなくて120切りのレベル感なんです。
100を切れるかどうかで悩んでいる方って、空振りやチョロがたまに起きることはあるかもしれないけど頻発することはなくなっています。もちろん安定して90台で回れる方より、飛距離のブレ幅はあるでしょう。でも空振りやチョロといった「上手いゴルファーたちが絶対にしないミス」がなくなってきて「10球打って10球フェース面に当たる」くらいなら100切りを目指すゴルファーのレベルだと思います。120切りを目指すゴルファーって、そんなに安定してフェース面に当たらないですよ。
逆にダフリやOBをなくすというのはかなりレベルの高い話です。上手い方でもダフリやOBって数は少ないけど起きてしまうレベルのことなんです。このコメントをくださった方もダフリやOBはたまにすると思いますよ。
もちろんコメントで挙げられていたミスをいかに減らしていくかは100切りを目指す方たちにとっても課題です。その一環として、まず持ち球を決めましょうという話なんです。
コメントをチェックしていて思うのは、100切りのゴルファーの実力に対する認識がズレている方っておそらく「100切りを目指している方」ではないんですよね。もう100切りはできていて、レッスンをしている僕と同じ立場に立って、記事のターゲットである100切りを目指す方たちに対してコメントしているわけです。要は高みの見物ですね。余計な口出しだなとは思います、あなたは100切れているんだからいいでしょ! って(笑)。
後藤「プロとアマチュアは根本的に違います」
記事タイトル:
「アイアンはターフを取るように打て」は今の時代もうセオリーじゃないかも!?【100切り】
ピックアップしたコメント:
『この逆張り理論は時として出てくるんだが、ターフを取らないツアープロは見たことないんです。
女子プロであっても。人によってはウッドでも取れます。
ターフが取れる仕組みを理解してれば入射角じゃないことくらい分かるはずなんだけど。』
後藤:元記事の内容をざっくり説明すると「『アイアンはターフを取るように打て』という教えが浸透している。しかし近年アマチュアに人気な低重心でやさしいアイアンは、どちらかというと払い打っていくように作られていて、ターフを取るように打つとむしろ芯より上で当たってしまうよ。自分が使うモデルに合った打ち方をしよう」という話でした。
ピックアップしたコメントには返信がいくつかついていて、僕を擁護するような内容でした。そこでも指摘されていましたが、プロのように「ターフを取るように打つ必要がある場合」の話は元記事で触れています。そのうえで「低重心でやさしいアイアンの場合」の話をしています。それに決して逆張りじゃないと僕自身思って話していますよ。入射角周りの話については言葉が少なくてちょっとわからなかったのですが、おそらく最下点の話をしたかったのかなと思います。
「プロなら」という話が出てきたので触れておくと、プロたちは「正しいから上手い」んじゃなくて「上手いから正しい」わけで、シンプルに参考にできるものでは決してない。これをしっかり理解しておいたほうがいいです。
プロとアマチュアは練習量もフィジカル面も根本的に違います。プロの道理を持ち出すなら、プロと同じ練習量をこなし、同じフィジカルを目指すくらいの気合が必要になってしまうんです。でもみなさん、プロを目指していませんよね? もちろんできるならそれに越したことはありませんが、プロがやっていることを同じくアマチュアが目指す必要はありませんよ。