
やまうち・ひなこ/1996年4生まれ。宮崎県出身。山梨学院大学中退。2016年プロテスト合格。ステップ・アップ・ツアーを渡り歩き、昨年QTランキング181位で挑んだ地元開催のアクサレディスで初優勝。現在、通算2勝

クラブの長さは45.5インチ。ゴルフ5レディスでQi10 MAXから変更した。その際にシャフトも変更しており、初優勝をした時と同じフジクラのスピーダーNX グリーンに
契約先はテーラーメイドで、ドライバーはQi10を使用。ロフトは10.5度を11度に寝かせて使用している。11度にしている狙いとしては、よりつかまりの良さを求めてロフトを調整したようだ。シャフトはフジクラのスピーダーNX グリーンを挿している。元々、50グラム台のフレックスSを挿していたが、「軽いほうが操作をしやすいのではないか」と父の提案があり、40グラム台のSに変更。シーズン序盤の不振から脱するきっかけになったようだ。

より球を上げたい狙いで7Wを入れている。同じロフト角のユーティリティより球が上がり、止まりやすいとのこと。3Wは元々50グラム台のシャフトだったがドライバーと同じ40グラム台のシャフトにしている
フェアウェイウッドは3Wと7Wを投入している。特に7Wはより球を上げたい狙いで入れているそうだ。ユーティリティは5番、6番、7番の3本を揃えており、ドライバー含めて、6本をウッド系で固めている。

中空モデルのP770に変更し、シャフトを軽くしたことでより楽に球を上げられるようになった。以前より5グラムほど重量が軽くなり、「ゴルフが楽になった」。シャフトはフジクラのMCIの60S
アイアンは7番からのセットになり、P770を使用している。こちらもP7CBを元々使っており、シャフトも70グラム台のフレックスRのシャフトを挿していたが、これを60グラム台のSにシャフトを変更した。大胆なアイアンヘッドの変更とシャフトの変更が功を奏して、そこから山内の順位が上向きになっていったようだ。

スピンが良く入り、距離を合わせやすいとお気に入りのクラブ。バックフェースの鉛はヘッドが少し軽く感じたようで、イメージをより出しやすくなったそうだ
ウェッジはテーラーメイドのミルドグラインド4の50度、54度、58度の3本態勢。特に、優勝を飾った伊藤園レディスの17番パー3では、優勝を大きく近づけたチップインバーディを見せたが、それは54度のウェッジだった。

気に入っているポイントとして「真っすぐストロークするイメージが出しやすく、ミスヒットした時は自分のせいだと割り切りやすい」。ヘッドは特にカスタマイズ等はしてなく、市販のモデルを使用している
エースパターはテーラーメイドのスパイダー ツアー X7を昨年から使用している。山内自身も「ミスが少なくなるパター」と信頼を寄せている。

テーラーメイドTP5X
ボールはテーラーメイドのTP5Xを使用。アプローチのコントロールがしやすく、距離感が合わせやすいようだ。
今年に引き続き、来年もシード権を獲得している山内。主力メンバーが多数抜ける来年の国内女子ツアーにおいて、より一層存在感を示すことができるか注目だ。
山内日菜子のクラブセッティング
1W/テーラーメイド Qi10 (11度)・スピーダーNX グリーン(40S)
3W/テーラーメイド Qi10 (16.5度)・スピーダーNX グリーン(40S)
7W/テーラーメイド Qi10 (21度)・スピーダーNX グリーン(50S)
5U/テーラーメイド Qi10 (25度)・フジクラ MCH(50S)
6U/テーラーメイド Qi10 (28度)・フジクラ MCH(50S)
7U/テーラーメイド Qi10 (31度)・フジクラ MCH(50S)
7I~PW/テーラーメイド P770・フジクラ MCI(60S)
GW~SW/テーラーメイド ミルドグラインド4 ウェッジ(50度・54度・58度)・NSプロ 850GH(R)
PT/テーラーメイド スパイダー ツアー7X
BALL/テーラーメイド TP5X
※スペックは編集部調べ
※1Wはネック調整により11度にロフト調整
※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月7、14日合併号「プロスペック」より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)