海の向こうの2024年PGAツアーを振り返ると、スコッティ・シェフラーがマスターズに勝ち、ザンダー・シャウフェレが全米プロと全英オープンに勝ち、LIVゴルフのブライソン・デシャンボーが全米オープンで勝利した。日本のエース、松山英樹も2勝を挙げた。そんな世界で一番ゴルフが上手い選手たちから学ぶことは何だろう。『週刊ゴルフダイジェスト』の2025年1月7日・14日合併号では、PGAツアーに詳しい佐藤信人プロがツワモノたちのスウィングを徹底分析している。『みんなのゴルフダイジェスト』では3回に分けて紹介していく。まずはスコッティ・シェフラー編。
 
第2回ローリー・マキロイ編を見て地面反力打法を学ぶ
 
第3回コリン・モリカワ編を見てハンドファーストの極意をつかむ
画像: 佐藤信人プロ

佐藤信人プロ

 
 
解説/佐藤信人

 
1970年生まれ。千葉県出身。ネバダ州立大学でゴルフを学び、日本でプロになる。日本ツアー9勝。日本ツアーだけでなく、海外ツアーの解説者としても活躍中。

世界一のカギは不動のビジネスゾーン

GD:世界のトッププレーヤーは、24シーズンもスゴい活躍でした。まずは、世界ランク1位のシェフラーです。フィニッシュで右足が左足にすり寄って、ダンシングシェフラーと呼ばれていました。

佐藤:そうですね。でも、あのウェイトシフトは、実は重要ではないんですよ。

GD:そうなんですか!

佐藤:結果的にそうなっているだけで、本人はまったく気にしていないと思います。シェフラーのスウィングの最重要ポイントは、左の壁です。インパクトのとき、左足の裏が見えるくらい左足の外側でがっちり壁を作っていますよね。ものすごいパワーで地面に圧をかけています。連続写真の6コマ目から8コマ目にかけて、左の壁がまったく動いていません。これが、シェフラーのスウィングのキモ。いわゆるビジネスゾーンです。

GD:ツアープロが、いくらお金を稼げるかが決まると言われるゾーンですね。

佐藤:シェフラーのように、左足がめくれるくらい左にしっかり乗ってスウィングすると、下半身リードの感覚がつかめますよ。

インパクトで左足を強く踏み込む

「シェフラーは大きなフットワークが注目されますが、本当にスゴいのは左の壁です。インパクトで左足がめくれるほど外側に乗っています。これだけ強く地面を踏んでも、6コマ目から8コマ目まで、左足から頭にかけての湾曲した左の壁がまったく動きません。これが、シェフラーの飛距離と方向性を両立さるメカニズムです」(佐藤)

画像: S・シェフラーのスウィング6~8コマ。「左の壁がまったく動いていない」と佐藤プロ(撮影/Blue Sky Photos)

S・シェフラーのスウィング6~8コマ。「左の壁がまったく動いていない」と佐藤プロ(撮影/Blue Sky Photos)

「左の壁を意識してボールを打つ」のが効果的!

画像: インパクト時の左足のイメージはこんな感じ!

インパクト時の左足のイメージはこんな感じ!

「インパクトからフォローにかけて、左足がめくれるくらい地面にグッと圧をかけていきます。このとき、頭が左に突っ込まないことが大切。これくらい強く踏むことを目指すと、下半身から動くコツをつかみやすくなります」

撮影/Blue Sky Photos(スコッティ・シェフラー)、有原裕晶(佐藤信人)
THANKS/光ヶ丘ユー・プラザゴルフレンジ
 
第2回ローリー・マキロイ編を見て地面反力打法を学ぶ
 
第3回コリン・モリカワ編を見てハンドファーストの極意をつかむ
 
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今回取り上げた3人のほかにPGAツアーからはザンダー・シャウフェレと松山英樹、LIVゴルフのブライソン・デシャンボー、USLPGAのネリー・コルダのスウィングを佐藤信人プロが解説している。全編は2025年1月7日・14日合併号の『週刊ゴルフダイジェスト』、もしくは下記のMyゴルフダイジェストでチェック!

佐藤信人プロがスコッティ・シェフラーを語る

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