寒い冬の12月~2月頃までは、ラウンドを控えるというゴルファーも多いだろう。そんな“冬眠ゴルファー”が春先のシーズンインまでにやるべきことを、週刊ゴルフダイジェスト1月28日号で阿部萌プロが解説している。「みんなのゴルフダイジェスト」では2回に分けてご紹介しよう。【2回中1回目】

画像: 「冬にラウンドをしないメリット」がある⁉︎ 【冬にしておくべきスコアアップの取り組みはコレ!①】

解説/阿部萌
日本体育大学ゴルフ部出身。JLPGAティーチングプロの資格を取得。自身の競技経験をもとに、ラウンドレッスン、インドアレッスンを中心に初心者から上級者まで指導。

ゴルファーには冬になるとラウンドに行かなくなる“冬眠ゴルファー”が存在する。冬になると朝早く起きることが難しく、ラウンドに行っても1番ホールで凍てつく寒さに耐えられず、ゴルフどころではないという人がいるからだろう。今回はそんな冬眠ゴルファーを対象に、冬眠明けの春先のラウンドで、スコアアップを果たすために取り組むべきことをプロに教えてもらおう。

今回、解説してくれるのは、自身の競技ゴルフの経験をもとに現在ティーチングプロとして活動をする阿部萌プロだ。

「確かに寒くなるとゴルフ場から足が遠のくというアマチュアの方は多いですよね。でも、冬にラウンドに行かないゴルファーはゴルフ熱がないかというとそうではなく、“寒さに弱い”などの体質的な意味合いで冬にラウンドをしない選択をする方も多いでしょう」 

では、冬にラウンドをしないと、ラウンド再開後の春にスコアを落としやすくなるのか。

「基本的に冬にラウンドも練習もせず、クラブも握らないといったことが長期間続いてしまうと、春のラウンド再開後、一定期間は感覚を取り戻さなければならないのでスコアを落としやすいです」

さらに、冬眠ゴルファーは2タイプに分かれるそうだ。

あなたはどっちのタイプ?「冬眠ゴルファーの2タイプ」

①ラウンドには行かない“練習オンリータイプ”

寒い冬はラウンドを控えるが、インドアゴルフや近くの練習場には定期的に通うタイプ。“球を打つ感覚”は鈍らないため、日頃の練習で目的意識を持って取り組めば、春先にスコアアップが見込めるだろう。

画像: 練習は続ける

練習は続ける

②練習にも行かない“完全冬眠タイプ”

このタイプは“寒さに”弱い”人が多い。低血圧や冷え性など体質的な部分もあり、無理に練習する必要はないが、自宅で手軽にクラブが握れるよう、ウェッジやパターを身近なところに置いておくといいだろう。

画像: 身近なところにパターなどを置いておく

身近なところにパターなどを置いておく

「冬にラウンドをしないゴルファーは2つに分けられ、“練習はするけどラウンドはしない派”と“練習にも行かない完全冬眠型”の2つです。練習する派のゴルファーはこの期間にスウィングを変えるなど、自身の課題に取り組めるので、冬の間を有意義な期間として使えます。完全冬眠型のゴルファーも自宅内のリビング等にクラブを置き、自宅にいる合間の時間でパターや、練習用ボールでアプローチの練習をする習慣を作るだけでも、ラウンド再開後の感覚は全然違います」

さらに、冬にラウンドをしないメリットがあると阿部プロ。

「冬のラウンドは寒くて体が動かず、冬の芝は薄くなり、グリーンも凍って、イレギュラーなシチュエーションが多いです。すると自分の感覚が狂い、冬の間に悪いイメージが定着してしまう場合があります。でも、冬にラウンドしなければこうした悪いイメージがつくことはありません。春に向けてやるべきことをやれば、スコアアップのための技術が向上します」

①スウィングを変えるならこの時期が最適だ!
アウトサイドイン軌道やオーバースウィングなど、スウィングに課題を持つゴルファーは、冬眠中に腰を据えて、スウィングを見直すといいだろう。

画像: スウィング改造に最適な時期

スウィング改造に最適な時期

②弱点克服も春まで徹底的に取り組もう!
日頃のラウンドでスコアを落とす原因になっている、苦手な分野を冬眠中に集中的に取り組めば、春のラウンドで苦手克服ができ、スコアアップが望める。

画像: 家でもパター練習をしよう

家でもパター練習をしよう

後編では冬眠ゴルファーの“やるべきこと”を阿部プロに解説してもらう。(つづく)

つづきはこちらから

PHOTO / Yasuo Masuda 
THANKS / ba GOLF's

※2025年1月28日号「冬にしておくべきスコアアップの取り組みはコレ!」より一部抜粋

関連記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.