
えびねふみひろ1975年2月9日生まれ、茨城県出身
海老根文博の歩み
「レギュラーとシニアツアー掛け持ちで頑張ります。応援してください! 」
▼中学生時代
ゴルフ中継で見た青木功が格好良くてゴルフに興味を持つ
▼高校時代
ゴルフ部に入るつもりで茨城県の水城高校に入学するも、入部テストの日程を間違えてしまい入部は叶わず。個人で練習することを決意
▼高校卒業後
水戸グリーンCCで研修生になる
▼プロ
5年後、23歳でプロテスト合格
25歳から主にチャレンジツアーへ参戦するも未勝利。QTで上位に入った年はレギュラーツアーにも参戦したがシード権は獲得できなかった
49歳で2位に4打差をつけてQTトップ通過
「100点のショットを求めなくなりました」

「藤田寛之さんに釣りに誘ってもらうことが目標です」という海老根
肉体改造とクラブ変更がピッタリはまった
プロ生活27年間はレギュラーツアーと下部ツアーの掛け持ち生活。どちらでも目立った成績は残せていなかった。そんな49歳が突然レベルアップした要因は、心・技・体それぞれにあるようだ。
「24年はレギュラーツアーにはほとんど出られなかったので自分を見つめ直す時間がありました。これまでは試合が忙しくてハードなトレーニングはできなかったけど、体をしっかり作り直そうとジムに通って自分を追い込むことができたんです。もともとは筋肉の少ない体でしたが、やっていくうちに腕や脚が太くなって胸板も厚くなって、そうしたらヘッドスピードが3m/sくらい上がりました」
とはいえ特別なトレーニングをしたわけではなく、ごく一般的な筋トレと、ジムに行けない日は1時間のジョギングを欠かさなかっただけという。
それと同時にクラブチェンジも功を奏したようだ。
「タイトリストはパワーヒッター向けのハードなクラブというイメージでしたが、クラブ契約がフリーになって試しに打ってみたら感触がすごく良くて。無理に球を上げようとしなくても打ち出しが高くなるし、狙った通りの球が出てくれるんです。筋トレとクラブのおかげで飛距離が20Y伸びたし、フェアウェイキープ率も上がりました。QTでも若い子たちに置いていかれることなく食らい付いていけたのは大きかったですね」
“結果”ではなく“体に対して”欲張らない
さらに内面の変化も大きく、100点のショットを狙わなくなったという。とはいっても、80点でいいと思えばリラックスして打てるというよくある話ではなく、もう少し奥が深い。
「誰でも日によって体調が違うと思いますが、その日の体調に合わせてどう体を動かせばいいかということがわかってきたんです。若い頃はいつでもベストスウィングをしようとしていたけど、いまは欲張らずに“身の丈に合った”ゴルフになりました」
結果に対して欲張らないのではなく、自分の体に対して欲張らなくなったことで、かえって結果が良くなったのだ。
「きっとトップ選手はみんなできていることなんでしょうけど、僕はこの歳になってやっとわかりました(笑)。欲張らないから雑念が消えて、そうすると体の反応も良くなるんです」
クラブチェンジが功を奏した
「ドライバーは飛距離が20Y伸びました」

ドライバーはタイトリストのTSR 3(10度)にツアーADのHD-6(S、45.75インチ)を装着。
「打ち出し角が高いから無理にアッパーブローに振らなくてもよくなりました。タイトリストはハードというのは思い込みでした」
構成/重富由美子
写真/姉﨑正
協力/サザンヤードCC、ロイヤルグリーン水戸
月刊ゴルフダイジェスト3月号「海老根文博って何者だ⁉」より一部抜粋
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みんなのゴルフダイジェストでは、海老根プロの意識に注目してお届けした。後半ではドライバーのグリップからインパクトまでのチェックポイント、そしてアイアンスウィングとの違いなど、海老根プロが具体的に解説している。続きは月刊ゴルフダイジェスト3月号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!