ギアの進化により以前よりアイアンが飛ぶようになり楽に打てるようになった反面、番手間の距離が長くなったなと感じている人は多いのではないだろうか。そうなると、番手間の距離合わせ、小さい番手で強く打つのか、それとも大きい番手で軽く打つのか迷うことも増えてくる。そこで主観ゴルフダイジェスト2月4日号では、8番アイアンと9番アイアンに焦点を当て、8番アイアンで軽く打つか、9番アイアンで強めに打つかの答えを探った。「みんなのゴルフダイジェスト」では2回に分けてご紹介。【2回中2回目】
 
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画像: 平田憲聖直伝! 「打ち終わるまで“ベタ足”打法」のススメ【アイアンの間の距離合わせ②】

指導/竹山昴成プロ
たけやま・こうせい。1999年生まれ。兵庫県出身。東北福祉大出身でツアープレーヤー転向は2021年。昨年は日本プロで6位タイに入るなど成長著しい期待の若手。今シーズンはQT上位の資格でレギュラーツアーに参戦する

8番で軽く打つ方法②
打ち終わるまでいわゆる“ベタ足”打法

GD 右手首でボールを拾うように打つということは、上から打ち込んだらダメということですよね?

竹山 そうです。低い位置からヘッドを入れ、入射角を緩やかにすることでボールを拾いやすくなります。右手首の動きと合わせ、右足体重で右足をベタ足のままで振るとさらにやりやすくなります。これは(平田)憲聖に教えてもらったので間違いないです(笑)。

画像: 右足に体重を乗せ、右体重のまま振り下ろす。腰の回転は止めない

右足に体重を乗せ、右体重のまま振り下ろす。腰の回転は止めない

GD ベタ足で振ると手打ちになりそうですが。

竹山 ベタ足といっても腰の回転はしっかり行います。イメージ的には、右足で地面を踏み続けながら腰を回す感じで右足体重のままで振り抜きます。腰の回転を止めてしまうと手が返りやすく引っかかるんです。 

GD 打ち終わるまで右足をベタ足ですか?

竹山 そうです。そうするとヘッドの入射角が緩やかになりインパクトゾーンが長くなります。フェース面にボールが長く乗るようになってボールを運ぶ感覚が出しやすくなるので、距離感も方向性も良くなるんです。

スウィングのポイント

【ボール位置】
真ん中よりボール1個以上左足側にセット

通常のショットよりボール位置を少し左足側にセットすることで、ヘッドの入射角を緩やかにしやすくなり、インパクト時のロフト角も寝やすくなるので、打ち出し角を高くすることができる。

画像: ボール位置は左足より

ボール位置は左足より

【体重配分】
右足に最低でも7割は荷重

右足の上に体重を乗せたまま腰を回転させると、右足をベタ足のまま地面を踏み続けて振ることができる。トップで右足に体重を乗せたら、そのあとの体重移動を考える必要はない。

画像: インパクトで左足に体重は乗せない!

インパクトで左足に体重は乗せない!

8番で軽く打つ方法③
インパクトまでボールの右側を見続ける

竹山 最後に目線も大事なポイントです。極端な言い方をすれば、目線だけでスウィング軌道を変えられるので、球筋にもかなり影響してくるんです。

GD 8番アイアンで軽く打つ目線の使い方は?

竹山 アドレスでボールの右側から見る感じで構えます。そうすれば、自然に右足体重になってベタ足で振りやすくなります。ただし、右肩は下がり過ぎないように注意してくださいね。あとは下手投げの要領で右手首を使いボールを拾うように振れば、大きいクラブでの距離合わせが簡単にできるようになります。

画像: 目線だけでスウィングは変えられます

目線だけでスウィングは変えられます

ポイント①高さのイメージも大事

左足側にボール位置をセットすることで、よりボールの右側を見やすくなる。結果、インパクトはハンドファーストで打ち込む形ではなく、ヘッドが先行するような形になる。

画像: 高さをイメージしましょう

高さをイメージしましょう

ポイント②右側からボールを見る

アドレスでボールの右側を見るように構えると、ヘッドを真横から入れるイメージが出る。インパクトロフトも少し寝るため、しっかり振っても距離を落とすことができる。

画像: ボールは右から見る

ボールは右から見る

8番と9番で迷ったときは8番で軽く振る。ラウンドで実践してみてください。

THANKS/太平洋クラブ六甲コース
PHOTO/Tadashi Anezaki
 
※週刊ゴルフダイジェスト2月4日号「アイアンの間の距離合わせ」より一部抜粋

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