ゴルフのスウィングは「インサイドアウト」が理想的で「アウトサイドイン」はダメだとよく言われる……。でも、慌てないで! 無理して直さなくていいんです。週刊ゴルフダイジェスト2月11日号では武田登行プロがアウトサイドインについて教えてくれた。「みんなのゴルフダイジェスト」では2回に分けてご紹介する。【2回中1回目】
 
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画像: “良い”アウトサイドイン軌道になる3つのドリル!【アウトサイドインは無理に直さなくてもいい!②】

解説/武田登行プロ
豊富なアマチュアの指導経験を持ち、理論的なレッスンには定評があるスウィング研究家。松原ゴルフアカデミーのヘッドプロ。

アウトサイドイン軌道にも種類がある

ダメなスウィングの代表例として語られることが多い「アウトサイドイン軌道」には、実は多くのメリットがあることを教えてくれた武田プロだが、アウトサイドインなら何でもいいわけではないと警鐘を鳴らす。

「“いいアウトサイドイン”と、“悪いアウトサイドイン”があるので注意が必要です。いい、悪いの差はフェースの向きです。悪いアウトサイドインはインパクトでフェースが開く。これではいわゆるカット軌道になり、大きく右に曲がって飛距離も出ない“こすり球”しか出ません。これは改善する必要があります。いいアウトサイドインはフェースがスクエアで、ストレートに近く緩やかにフェードする“ストレートフェード”が打てる。これなら飛距離も出ます」

画像: 「フェースの向きで弾道は大きく変わります!」(武田プロ)

「フェースの向きで弾道は大きく変わります!」(武田プロ)

【いいアウトサイドイン】

フェースがスクエア→飛距離も出るストレートフェード

フェースが開かずスクエアに下りてくるのが“いいアウトサイドイン”だ。ボールにしっかりエネルギーが伝わるので飛距離も出るし、コントロールしやすいストレートフェードが打てる。

【悪いアウトサイドイン】

フェースが開く→カット軌道になり飛ばないこすり球

フェースが開いて下りてくるのは“悪いアウトサイドイン”軌道だ。カット軌道でボールがつかまらず、大きく右に曲がる弱々しいこすり球となり、飛距離もロスしてしまう。

画像: フェースの向きに注目

フェースの向きに注目

では、そのストレートフェードを打つためにはどうすればいいのだろうか。武田プロは3つのドリルを教えてくれた。

「まずはクロスハンド打ち。文字通りクロスハンドで握って、ハーフスウィングで打つ練習。手首の動きを抑えて振れるので、ボールをつかまえる感覚を身に付けることができます。
 
2つ目は右足を引いたアドレスからフェアウェイウッドで打つ練習。これもハーフスウィングでOKです。ポイントはダウンブローでボールをとらえること。ヘッドが下から入るとフェースは右を向いてしまうので注意しましょう。
 
3つ目が普段よりもボールを右寄りにセットしてドライバーで打つ練習。目安としてはボール1個分右寄りにします。これでも最初は大きく右に打ち出してしまうはず。インパクトでフェースをスクエアにすることを意識して振りましょう。そのときに左肩を開いて上体を回すのは軌道がズレてしまうのでNGです」

ストレートフェードを身に付ける3つのドリル

ドリル① クロスハンド打ち
7Iや9Iをクロスハンドで握りハーフスウィングで打つ練習。手首の動きが抑制されるのでスクエアにボールをとらえる感覚が身に付く。左わきを締めて打つのがポイントだ。

画像: 左わきを締めて打とう!

左わきを締めて打とう!

ドリル② 右足引いてFW打ち
右足を1歩後方に引いてアドレスし、FWで打つ練習。このドリルもハーフスウィングで行う。ポイントはダウンブローで打つこと。ヘッドが下から入るとフェースが開くので注意。

画像: ダウンブローを意識しよう!

ダウンブローを意識しよう!

ドリル③ 右寄りボール1W打ち
右寄りに置いてドライバーで打つ練習。最初は右にボールが飛び出すので、フェースの向きをスクエアにすることを意識して振ろう。左肩を開かないように注意。

画像: フェースの向きを意識しよう!

フェースの向きを意識しよう!

武田プロが教えてくれた3つのドリルに取り組んで、春までにコントロールされたストレートフェードを身に付けよう。そうすれば、もう誰も「アウトサイドインは直したほうがいいよ」と物知り顔で言ってくることはないはずだ。

PHOTO/Shinji Osawa
THANKS/松原ゴルフガーデン

※週刊ゴルフダイジェスト2月11日号「アウトサイドインは無理に直さなくていい」より一部抜粋

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