
ハリケーンで被災したオーガスタナショナルGCは、マスターズ開幕に向けて「素晴らしい状態」
アルゼンチンで行われたラテンアメリカアマチュア選手権の記者会見でオーガスタナショナルGCのフレッド・リドリー会長は「コースは素晴らしい状態です。1年前より木々の数は減りましたが、被害のあったエリアは元通りに戻すことができました」と胸を張って報告した。
ハリケーン直後、太平洋クラブ御殿場コースで開催されたアジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権を訪れたリドリー氏は、オーガスタを含むジョージア州南東部がどれほど深刻な被害を受けたかを語ったが「我々はもう復旧作業に取り掛かっている」と迅速な対応を強調。クラブとして地域に500万ドルの支援金を寄付した。
「私が最も誇りに思うのは自然災害に対する組織全体の対応です。自分たちも被災し水道も電気も通らず自宅に戻れない状態なのに、コースだけでなくコミュニティの復旧に協力してくれたからです」
被災直後の航空写真では敷地周辺で多くの倒木が確認された。門からクラブハウスに続くマグノリアレーンは、濁流にのみ込まれ木々(マグノリア=モクレンの木)が押し流される映像もあった。
しかし最近のGoogle Earthをチェックすると、マグノリアレーンが再びキレイに整備され両サイドの木立が新しくなっているのがわかる。わずか4カ月半で美しいオーガスタの景色を取り戻したのは感動的だった。
スコッティ・シェフラーが連覇を目指し、ローリー・マキロイのキャリアグランドスラムが懸かる今年のマスターズ。松山英樹のメジャー2勝目にも期待がかかる。1日5万人にも及ぶパトロン(ギャラリー)を迎え入れる準備は整ったようだ。
第89回大会は4月10日に開幕。ゴルフの祭典までもう2カ月弱だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年2月25日&3月4日合併号「バック9」より