あの前澤友作氏が企画する国内男子ツアーの新規大会「前澤杯 MAEZAWA CUP 2025」が2025年4月14日(月)~27日(日)にかけて千葉県睦沢町にある前澤氏のプライベートコース「MZ(エムズィー) GOLF CLUB」で開催される。記者発表会の会場で前澤氏を直撃した!
画像: 約10分間のインタビューで前澤氏のゴルフへの思いを聞いた

約10分間のインタビューで前澤氏のゴルフへの思いを聞いた

GD: 「前澤杯」が開催されるプライベートコース「MZ GOLF CLUB」。旧デイスターGCからコースの変更は?

前澤氏: あまり変えていなくて、バンカーを変えたぐらいです。そもそも大会を実施することが決まったのが2024年末ぐらいで、4月の大会に向けて急ピッチで整えている状態です。JGTOの担当者にコースへ来てもらって、プロの大会に必要な要件にいま変更している感じです。それとは別に、将来ゴルフアカデミーを併設したいと思っていて、それは5年とかのスパンで考えている大プロジェクト。この4月に試合ができるレベルの改修も進めつつ、5年後を見据えた大改修の計画を水面下で進めています。だから、2軸でいまコースを整えている状態です。

GD: MZ GOLF CLUBは27ホールのコースです。前澤杯ではどのコース(ホール)を使われるのか? ZOZOチャンピオンシップのときのように36Hのなかから18Hを使うみたいなこともできると思いますが。

前澤氏: JGTOの担当者と僕の意見をすり合わせて、中コース(デイスターGCでは3236Y)と東コース(同じく3442Y)を使用することが決まっています。パーは70です。

GD: 前澤さんの中コース・東コースでのベストスコアは?

前澤氏: いつも練習場の入り口が西コースに近いんで、だから西コースからスタートしちゃうんですよ(笑)。あと27ホール全部回ったり、自分のとこのコースだから適当にまわることが多いので。

GD: どのくらいの頻度でこのコースに来られるんですか?

前澤氏: 年末年始は、ちょっと「KABU&」で来られなかったんですが、ふだんは1週間に1回ぐらいのペースですね。

GD: ちなみに、前澤さんのベストスコアは69と伺いました。いつ出されたのですか?

前澤氏: ZOZOチャンピオンシップがシャーウッドCC(カリフォルニア)で開催されたときだから、2020年ですね、アメリカで達成しました。

GD: どんな心境でした?

前澤氏: バーディパットの超ロングパットは入っちゃって。そのホールがパーでも70。それでもベスト更新だったので、「あー、これでベスト更新だ」って思って打ったのが入っちゃった。夢の60台でした。

GD: 話をコースに戻しますが、「MZ GOLF CLUB」のメンテナンスにかかる費用や人員は?

前澤氏: デイスターGCのときは当たり前のように営業をされていたので、管理の時間も限られる。いまはほとんど使っていないので、時間的余裕があるので優雅にやってもらっています。デイスターさんのときと比べると少人数にはなりましたけど、皆さん優秀な方にお願いしてメンテナンスしてもらっています。

GD: アカデミーについてもう少し詳しく構想を教えてください。

前澤氏: 他のゴルフ場のように一般営業して1日何10組入れるみたいにはしないですね。あくまでも限られた方々がしっかり練習する場所で、その中にトップジュニアの皆さんがいて、住み込みでずっと練習できたらいいなとも思っているので、そういう宿泊施設もちゃんと併設できればいいなとは思っています。

画像: 前澤アカデミー(仮)から第二の松山英樹が出る日は近い?

前澤アカデミー(仮)から第二の松山英樹が出る日は近い?

GD: 前澤杯の開催が決定したのが2024年11月ころと伺いましたが、前澤さんのほうからアクションを起こされたのか、それともJGTOからなのか。

前澤氏: ZOZOチャンピオンシップを開催することが決まった当時、青木功さんがJGTOの会長で、それ以降、毎回ZOZOチャンピオンシップにもお越しいただいて。その都度その都度、青木さんとはずっと「いつか国内男子ツアーもやってよ」「やろうよ」みたい話をしていました。そして、ZOZOチャンピオンシップも昨年、一区切りついた。そういうなかで、新しいJGTOが諸星裕会長と倉本昌弘副会長の体制に代わって、改めてしっかり話しましょうかっていう流れで決まりました。
 
僕も失敗は許されないと思っていますし、普通にやるのも面白くないと思うんです。やるなら新しい切り口というか、今までにない取り組みを前提に考えていました。そういうなかで、2週間という長期の大会をじっしして、そのなかで10日間プロアマをやって、その権利を販売してと。周りの人とそんなアイデアの話をしていたら、「いけそうだな」という思いが沸いてきた。だから、そのアイデアがなければ、「まだアイデアもないので時期尚早です」とお断りしていたと思います。僕らは僕らで成功しそうなアイデアが出て、JGTOさんも「面白い!」と言ってくださり、男子プロのみなさんからも「10日間、頑張れるだけ頑張ります」って言ってくださった。ちょうどタイミングが揃って前澤杯に繋がりました。

GD: そのアイデアはどこから?

前澤氏: そもそも興行なので、お金が集まらないと厳しいと常々思っています。そんななかで、いまの男子ツアーで一番お金が取れるコンテンツって何かを考えたんです。普通に4日間試合して、普通にお客さんにチケットを買ってもらうことには、僕は限界を感じていた。いままでにないコンテンツを何か作れば、それにお金を出す人がいるのではと。 そういう発想で考えたのが、「プロアマのラウンド権利を売る」だったんです。僕自身もプロアマに何度もお招きいただいて、やっぱりあれは素晴らしいコンテンツだと実感していて。でも、そのプロアマの素晴らしさっていうのは、出ないとわからない。トッププロと一緒にラウンドすることで、いままで気づかなかったゴルフの面白さに気づいたりできる。これを多くのゴルファンの皆さんと共有したいっていうところから、このアイデアが生まれました。正直、価格にはちょっと勇気がいって、「そんな金額を出してくれる人がいるかな」と思ったりもしましたが、市場調査をしたり、ゴルフ好きの皆さんから話を聞かせてもらったりしたなかで、「そのぐらいだと出すよ」って声が結構多かったので、この金額(1組100万円)でもいけるのではと。 逆にどう思います?

GD: 正直、ちょっと高いなと思いました。

前澤氏: 当初の予定ではもう少し高かったんですよ。三人一組で一人あたりいくらまで出せるかなって考えたときにもう少し高くても出すって声が結構あった。ただ1回目だし、失敗は許されないし、それなりに売らないといけないって考えたら、最初はこの値段(100万円)で、1人33万3000円でっていうところに落ち着きました。

GD: 金額は据え置きで新たにプロアマに帯同できる「ゲスト」が3名までOKになった。本戦も観戦できるので、この試みは面白いと思いました。最後に、前澤さんは30歳からゴルフを始められました。若い人がゴルフをすることについてアドバイスがあればお願いします。

前澤氏: メンタルとフィジカルの両面で自分自身と向き合えるのがゴルフだと思っています。しっかりゴルフをやっていれば、自分の精神の乱れや身体の乱れにすぐ気づけると思うんですよ。僕自身そうですし、たとえば、なんか今日調子悪いなと思ったらどっか痛めてるとか、なんか不安なことを抱えているとか、それですぐに乱れちゃうのがゴルフです。常に自分と対話できるっていうのが魅力。それはもう若い方にも必要なことだと思うので、ぜひゴルフをやってほしいですね。

撮影/三木崇徳

関連記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.