小斉平優和がこの2年で20ヤードも飛距離を伸ばしたとの噂を聞き、その秘密を探るべく週刊ゴルフダイジェストが早速取材に! 平均300ヤード超えのヒントは“左わき”だと言うが、アマチュアにこそ真似てほしいその使い方とは!? 3月11日号に掲載された内容を「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中2回目】
 
▶まずは前回の記事を読む
画像: お腹をへこますとヘッドが走る⁉ 2年で平均飛距離が20ヤードアップした小斉平優和に聞く、300Yショットの秘訣【飛ばしレッスン②】

解説/小斉平優和プロ
こさいひら・ゆうわ。1998年生まれ。大阪府出身。昨シーズンはあと少しのところでツアー初優勝を逃したものの賞金シードは獲得。アベレージ300ヤード超えも成長の証し。太平洋クラブ所属

【修正ポイント③】お腹をへこませたら“ビュン”ってヘッドが加速した

GD 3つ目の変更点のダウンスウィングについて教えてください。

小斉平 あくまでもイメージですが、お腹をへこませる、もしくは背中を丸める感じで振り下ろしてインパクトするようにしました。

GD  以前はどういうイメージだったんですか。

小斉平 地面を踏ん張ってというか、地面を蹴って反発力を強めようとしていたので、少し体が伸び上がる感じになって、逆に力が上へ逃げてしまっていました。

GD  それでお腹をへこませるようにしたんですね。

小斉平 そうです。お腹をへこませると、手元が詰まることなく通る空間ができるようになりました。以前はインパクトからフォローにかけて、急激にローテーションをさせていたんですが、今はローテーションを使わなくても、勝手にフェースがターンしてくれています。

画像: 背中を丸めるイメージ

背中を丸めるイメージ

GD  伸び上がっていたときは手の通り道がなかったから、フェースターンが大きくなっていたんですね。

小斉平 以前みたいに左わきを締めてクラブを上げていたら、体が伸び上がる動きじゃないと打てないので、ダウンスウィングでお腹をへこませることはできないと思います。

GD  確かにインパクトで詰まった感じになりそうですね。

小斉平 以前はその詰まった状態から、体を止めて無理やりフェースを返しつつヘッドを加速させていました。当たれば飛びますが、とにかく曲がるんです。さらに、無理やりな動きや体の動きを制限するスウィングなので、体への負担が大きくて関節などを痛めることも多かったんです。

GD 今は体に無理なく振って飛ばせているということですか。

小斉平 すごく楽になりました。もっと力みなく振れるように改良すれば、まだまだ速く振れる感じがあります。

ダウンスウィングの3つの変更点

変更点① インパクトでボールを押せる感じが出る

お腹をへこませると体が起き上がらないので、ヘッドを低く長く動かせる。そのため、フェースターンの動きが少ないのでボールが曲がりにくく、芯でとらえる確率が上がるので平均飛距離が伸びた。

画像: お腹をへこますとボールを強く叩けて、地面反力を間違えると体が起き上がる

お腹をへこますとボールを強く叩けて、地面反力を間違えると体が起き上がる

変更点② 体の正面からクラブが外れないから強振できる

お腹をへこませることで、胸が下を向いている時間が長くなる。力を下にかけ続けることができるので、ボールをフェース面で押す時間が長くなる。体が起き上がると下からあおる動きになるのでボールを強く押し込めない。

画像: ダウンスウィングの3つの変更点

【練習法】目を閉じて体の動きを頭の中で感じ取る

GD 最後に練習法があれば教えてください。

小斉平 『目を閉じたまま素振り』です。ボールを打とうとすると、どうしても腕や肩に力が入ってしまいます。ヘッドを効率良く走らせるには、常にヘッドに体が引っ張られている感覚を持つことが理想です。その感覚を養うために、目を閉じたまま、いい動きを想像しながら素振りをするのが効果的です。

GD 注意点はありますか?

小斉平 必ずゆっくり振ることです。そうすると力みが取れてきます。ヘッドの動いている位置や重さを感じながら、ヘッドに体が引っ張られる感覚を持つように振ることがポイントです。この時の体の動き方を実際のスウィングに落とし込めれば、バランス良くスムーズなヘッドの動きで打つことができます。やっぱり型にハメすぎず、余計な力を入れないことが飛距離アップには大切なことです。

画像: 目を閉じてゆっくり素振りをすることで、余計な情報が頭に入ってこないので、ヘッドが動いている位置や重さを敏感に感じ取りやすくなる。このときの感覚を頭に強く叩き込み、実際のスウィングに反映させる練習を繰り返し行う

目を閉じてゆっくり素振りをすることで、余計な情報が頭に入ってこないので、ヘッドが動いている位置や重さを敏感に感じ取りやすくなる。このときの感覚を頭に強く叩き込み、実際のスウィングに反映させる練習を繰り返し行う

PHOTO/Tadashi Anezaki 
THANKS/太平洋クラブ六甲コース

※週刊ゴルフダイジェスト3月11日号「飛ばしのヒントは左わきにあり」より一部抜粋

関連記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.