ツアー6勝で一昨年の年間王者ビクトール・ホブランが不調に喘いでいる。松山英樹と同組で予選ラウンドをプレーしたアーノルド・パーマー招待では2日目の最終ホールでバーディを奪い予選突破を確信するガッツポーズを見せたが最終的には1打足りず決勝ラウンド進出を逃した。出場したのが3試合と少ないこともあるが目下ポイントランクは131位。彼が導き出したトンネルを抜け出すための方策とは?

「自分が考えるに今の僕はゴルフが下手だ」と25年がスタートした当時語っていたホブラン。世界ランクこそ19位につけているがそれは好調だった2年前の貯金があるから。それらのポイントがこれから消滅していくため成績を出さない限り下降の一途を辿ることになる。

そこで彼は物事を正しい軌道に乗せるためパターを週替わりで試している。ジェネシス招待ではピン『PLDオスロプロトタイプ』に切り替え、アーノルド・パーマー招待ではピン『DS-72プロトタイプ』に戻したが結果は予選落ち。

パター以外にも変えたことがある。それはシューズだ。

「古いナイキのシューズに戻した」とユーロスポーツの記者に打ち明けたが24年の4月プーマとシューズ契約を結んでいたはず。しかし契約に縛られていては結果が出ないと掟破りに打って出た。

「キャリアの大半で履いてきたこのシューズ(ナイキ)はプーマに比べるととても軽い。少し不安定な感じがするけれど、それによってグリーンの傾斜を足で感じられるようになり、ラインの読みが格段に良くなったような気がする」とホブラン。

画像: 不調を抜け出すために試行錯誤中のビクトール・ホブラン。プーマとシューズ契約を結んでいるが、昔愛用していたナイキのシューズを履いて試合に出た!?(写真/Getty Images)

不調を抜け出すために試行錯誤中のビクトール・ホブラン。プーマとシューズ契約を結んでいるが、昔愛用していたナイキのシューズを履いて試合に出た!?(写真/Getty Images)

彼がいうナイキのローシは19年にマスターズと全米オープンでローアマに導きブレイクした当時から愛用してきたもの。基本に戻ることで23年のツアー選手権の優勝以来苦戦しているゲームの改善を目指している。

ショートゲームが弱点といわれてきたが今年特に悪いのがパッティング。データでもストローク・ゲインド・パッティングが−0.341で全体の138位に低迷している。

しかし昔のシューズに戻したことで「まだ必要なところまで達していないけれど、少しずつ安定感が増してきたしちょっとは自信が持てるようになった」。

メジャーシーズンがやってくる前にオールドシューズで復活なるか?

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