タイ、シンガポール、中国とアジアでの試合を経て、27日開幕の「フォード選手権」で、米女子ツアーはひさしぶりの米国本土の開催となる。
画像: 今週米本土で開催のフォード選手権に出場する竹田麗央(撮影/姉崎正)

今週米本土で開催のフォード選手権に出場する竹田麗央(撮影/姉崎正)

日も長くなってきて出場選手も増え、今週は今年米女子ツアーで戦う13名の日本人選手、全員が勢揃いする初の試合となりそうです。そのメンバーをおさらいしておきましょう。

まずは古江彩佳、西郷真央、笹生優花、畑岡奈紗、渋野日向子、西村優菜、勝みなみのシード選手7人。

そして昨年のTOTOジャパンクラシック優勝の資格で米女子ツアーに戦いの場を移し、中国の試合で早くも今季初優勝を挙げている竹田麗央選手。

そして、QTランク上位の資格で、山下美夢有、岩井千怜、岩井明愛、吉田優利、馬場咲希の5選手。QTランク上位は出場優先度が低いため、ここまでなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、フォード選手権は全員の出場が叶いそうです。

さて、まだ試合数を消化していない現状ですが、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いでは竹田選手が293ポイントと頭ひとつ抜けており、次いで155ポイントの山下美夢有選手、80ポイントの岩井明愛選手と続きます。日本のトップ選手たちが、着実にアメリカでも力を発揮しています。

女子ツアーに詳しい中村修プロによれば、国内で実績を積み上げて海外に挑む“ルーキー”たちがいきなり結果を出せる背景には、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の方針の影響もあるといいます。

「JLPGAの方針として、国内のトップ10の選手が海外に行っても活躍できるコースセッティングを目指しているそうです。つまり、国内のどの試合でも10位以内、5位以内でプレーできる実力があれば、海外でも通用するプレーヤーになれるということです」(中村プロ)

セッティングを難しくすれば、それに対応するため選手たちの技術も高まっていきます。また、世界基準を意識し、それに近づけることで、いざ海外に出たときに(芝質やコースそのものの難易度の違いなどはあれど)戸惑わないというわけです。

「実際に、国内のトップランクの選手であれば、国内を主戦場にしつつ海外メジャーも経験できますし、米女子ツアーの最終予選会も通過できることは、山下選手、岩井姉妹たちが証明していますよね」(中村プロ)

国内ツアーは、トップ選手が海外に行っても次から次へとニューヒロインが現れる活況。トップは海外に行き、抜けた“穴”を新戦力が埋める。その好循環が、日本女子のレベルをぐんぐん高めています。

出場144人の1割弱にあたる13名の日本人選手がプレーする今週のフォード選手権。今週活躍するのは、果たして誰でしょうか。目が離せません!

米ツアーでも通用する竹田麗央のアプローチ連続写真(撮影/姉崎正)

米女子ツアーに挑戦する日本勢

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