群馬県には県営のゴルフ場が4つあって、県民のゴルフ振興に力を入れている。
画像: 新たにゴルファーを誘致しようとしている前橋ゴルフ場

新たにゴルファーを誘致しようとしている前橋ゴルフ場

群馬県には現在、利根川(支流も含めて)の河川敷に上流から前橋ゴルフ場、玉村ゴルフ場、新玉村ゴルフ場、板倉ゴルフ場の4カ所の県営のゴルフ場がある。元々はもう1コース、1971年開場の上武ゴルフ場があったが、19年の台風で災害に遭い、21年に廃止となってる。

このほど県民のゴルフ振興策を打ち出したのは板倉ゴルフ場(指定管理者=東急リゾーツ&ステイ㈱)だ。内容は、25年4月1日から26年3月31日までのうち「1」のつく日(5月1日、12月31日、1月1日は対象外)を「群馬県民デー」として、群馬県民を優待料金にして営業するというものだ。

対象は電話予約の群馬県民(要証明)。料金は平日6200円、土日祝9900円としている。1のつく日は、31日のある月は1日、11日、21日と4日間ある。ただしこの優待料金は新ハウス完成後に変更される予定とのこと。というのも現在、板倉ゴルフ場では県企業局が新クラブハウスに建て替える予定で、昨年6月から仮設ハウスでの縮小営業となっているからだ。新クラブハウスの完成には1年以上かかる見込み。

新たにゴルファーを誘致しようという試みは前橋ゴルフ場(指定管理者=久松商事㈱)でも。27年完成を目指し、県企業局ではクラブハウスの改修工事を実施する予定。工事内容は長寿命化工事となり建物の骨組みは残しつつ、水回り、外壁の老朽化部分を改修し、ロッカー室も拡大しロッカーの数を増やすという。昨今の女性ゴルファーを呼び込むには清潔、おしゃれな雰囲気が必要不可欠なのだ。

「潤沢にある河川敷の資産運用ですよね。いずれにしても治水整備は必要で公園などにしておくより、収入のあるゴルフ場のほうが自治体としては正解と思います。指定管理者という民間の血を入れれば経営も成立するでしょうし……」(ゴルフ場経営コンサル、菊地英樹氏)

コース利用は、もちろん群馬県民以外でもできるのは魅力だ。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月8日号「バック9」より

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