岩手に続き愛媛・岡山での山火事が大惨事になっているが、ゴルフ場のコース内から発生した火事は大事には至らず関係者は胸をなで下ろしている……。
画像: 3月10日にコース内で発火した東松苑GC

3月10日にコース内で発火した東松苑GC

栃木県にある東松苑GCでは、3月10日にコース内で発火し、近隣の山林の一部に火が広がり、TVなどでも報道された。同GCホームページではその詳細を報じている。

3番ホール左ラフ内から火の手が上がり、ホール左方面および一部山林まで広がった。消防ならびにコース管理スタッフによる懸命な消火作業によりおよそ4時間後には火の手は見えなくなり、翌日には完全鎮火を確認、怪我人は出なかったという。

「火災の原因は消防、警察の現場検証、調査でも明らかにはなっていませんが、出火場所などからしてタバコの火の不始末ではないかと言っておりました」(同GC支配人、岩崎昌義氏)

タバコの投げ捨てにより発生した火の手がコース内、近接する山にまで及んでしまい、風が弱かったことなど幸運が重ならなければ、大船渡市のような大災害になったかもしれないと同GCでは懸念。近隣の住民に不安と恐怖を与えてしまったことを陳謝し、コース内における喫煙ルールを見直すことにしたという。

これまではティーイングエリア上に灰皿が設置してある箇所での喫煙が許されていたが、これからのコース内喫煙可能場所は、アウト4番ホール売店入り口外側付近、イン13番ホール売店入り口外側付近の灰皿が設置してある場所のみとした。

「この喫煙ルールを守れないプレーヤーはプレーを即時やめていただく場合があります」(前出、岩崎氏)

同GCは1989(平成元)年に開場。設計は中嶋常幸をスパルタで鍛え上げた父親、中島巌氏。創業者でもある。当時アメリカンタイプのコースが隆盛のなか、同GCは純和風日本庭園の趣。全国から集められた銘木や巨大な庭石、滝や池など配置した丘陵コース(18ホール)で、和の風雅を愉しみたい向きには最適のコースであろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月15日号「バック9」より

世界で起こる山火事のコース被害

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