2025年シーズンのステップ・アップ・ツアーは、3月20~22日に中国で開催された特別競技「Mitsubishi Electric Automation Women's Open」から開幕。国内では4月3~5日の日程で滋賀県にある琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖・三上コース(18H・6395Y・P72)で開催の「YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament」が初戦になる。ステップ・アップ・ツアーが主戦場とはいえ、すでにレギュラーツアーに参戦したルーキーやもちろん、中国で開催された特別競技に参戦したルーキーもいる。その8人に意気込みを聞いた!

地元に一番近いステップ・アップ・ツアーで応援を力に変えて戦う
神谷桃歌

ステップ・アップ・ツアー初戦の特別競技「Mitsubishi Electric Automation Women's Open」に参戦したルーキーのなかでは、いちばん良い成績(14オーバー・40位タイ)でフィニッシュした神谷。「もちろん迷いはしたんですが、ルーキーイヤーだし、まずはとことんチャレンジしたいなと思って。やっぱりたくさん試合に出られるっていうのも嬉しいことなので」という理由で中国に参戦した。「周りの方もすごく優しかったですし、キャディさんも中国の方で全然言葉は通じなかったのですが、でもすごく優しくて。コースは速いし、すごい硬いし、ちょっと距離も長いし、で難しかったですけど、本当に楽しかった」とチャレンジした甲斐があったと話す。

国内では初戦になるが、「今回は実家(愛知県高浜市)から一番近いステップ・アップ・ツアーになるので、『応援行くよ』っていう方もたくさんいらっしゃるので、そういうの方たちの応援を力に変えながら、優勝できたらすごい嬉しいです。最低でも初戦なんで予選をしっかり通過して、あの上位でフィニッシュできるように、いいゴルフができたらいいです」。

憧れは昨年、ツアー撤退を表明した上田桃子。彼女のように海外に挑戦するために、ルーキーイヤーを一気に駆け上る!

画像: 所属先である伊藤園のヘッドカバーがお気に入り

所属先である伊藤園のヘッドカバーがお気に入り

父はティーチングプロでプロキャディ、叔母は米LPGAに挑戦
小俣柚葉

先週のレギュラーツアー「アクサレディス」に出場するも残念ながら予選落ち。フィールドは違うものの、プロ初の予選通過がかかる。「琵琶湖CCは初めて来たんですが、ちょっと難しいなという印象です。見た目よりは大きいグリーンなのですが、傾斜やアンジュレーションがあって。少しでも端に乗せちゃうと、こぼれ落ちてきちゃうので。とはいえ、フェアウェイからピンを狙うセカンドショットが得意なので、それを何度も見せられれば、優勝に近づくと思うので、そこを目指して頑張りたいです」。

今大会はもちろんだが、ルーキーイヤーとして今年の目標も「毎試合優勝を目指す」という。「ジュニア時代から遠征は多かったので、それ自体には慣れていますが、連戦となると体力的に厳しいかもと思うことはあります。でも近くのジムとかでやり切って、体力をつけるしかないので、試合をやりながら、体力もつけて1年を乗り切りたいです」。

父・裕次朗さんはプロキャディの肩書きも持つティーチングプロで、叔母・奈三香は元シード選手で、米国女子ツアーの参戦経験があるというまさに“ゴルフ一家”で育ってきた小俣。最終的な目標は叔母と同じく米国女子ツアーだ!

画像: お気に入りは「コール ハーン(Cole Haan)」のスパイクレスシューズ。「もともとナイキを履いていたのですが、靴の形が新製品になると変わってしまって。父が履いていたので私も履いてみたらかなり良くて。もちろん契約ではなく自分で購入しました!」

お気に入りは「コール ハーン(Cole Haan)」のスパイクレスシューズ。「もともとナイキを履いていたのですが、靴の形が新製品になると変わってしまって。父が履いていたので私も履いてみたらかなり良くて。もちろん契約ではなく自分で購入しました!」

24年はティーチングプロ、今年はツアープロの資格でQT突破!
古家翔香

24年沖縄のかねひで喜瀬CCで行われた、ソニー日本女子プロ。試合が始まる前から注目を集めたのが古家だ。というのも、出場する132人のなかで、唯一のティーチングプロだから。予選会を突破して迎えた初日は95位タイと大きく出遅れたが、2日目5アンダーで回り29位タイで予選通過。3日目もスコアを伸ばし12位タイとすると、最終日は上がり3ホール連続バーディで9位タイフィニッシュ。そこで古家の名前を知ったゴルフファンは多いだろう。

ちなみに、2024年にティーチングプロの資格で参戦したQTで180位に入り、ステップ・アップ・ツアーに出場している。22試合中13試合に出場し、棄権が1回あるのみで、12試合すべてで予選突破をするという安定感を持つ。昨年の今大会は16位タイとまずまずの成績だったが、「グリーンは硬く締まっていますし、2グリーンで小さいので難しい。得意なコースではないのですが、昨年、いいイメージで回れたので、上位を目指してしっかり3日間戦いたいと思ってます。曲がらないのが私の持ち味なので、フェアウェイキープして、しっかりグリーンに乗せてというゴルフをしっかりギャラリーの皆さんにお見せできればいいなと思っています」。

プロテストを通過した“ツアープロ”として迎える初戦は先日の「Vポイント×SMBC レディス」で経験したが、残念ながら予選敗退。今年の主戦場であるステップ・アップ・ツアーで、ツアープロ初賞金を狙う。

画像: 「小さい頃からドラえもんが好きで癒しです」と話す古家。真ん中は虎ノ門ヒルズとのコラボのトラのもん

「小さい頃からドラえもんが好きで癒しです」と話す古家。真ん中は虎ノ門ヒルズとのコラボのトラのもん

目指すは第二の古家翔香!? ティーチングプロの資格でQT突破
鬼塚貴理

昨年の古家のように、ティーチングプロの資格でQTに挑戦し、みごとツアー出場を決めたプロの一人に鬼塚貴理がいる。

「昨年の1月1日付で入会したので、今年度のQTがプロになって初でした」といい、「ちょっと違った入り口からにはなりますが、チャンスをいただいたと思って、この1年を楽しくやれたらと思います。このコースは2014年の日本女子オープン以来。砲台グリーンが多いので、グリーン手前に落としたら転がって返ってきちゃうので、そこに注意しながらラウンドできればと思います。中国での初戦が1打足らずで予選落ちだったので、まずは予選通過したいです」。

画像: 気にするほどケアが必要には見えないが、お気に入りのアイテムは「飲む日焼け止め」!

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現行制度では、JLPGAに入会しなければクオリファイトーナメントには出場できない。ところが、プロテスト合格は毎年20人+αという狭き門。そこで、JLPGAティーチングプロの資格を取得してQTに挑戦し、しっかり結果を残してツアーに参戦する。そういったプロが増えてきていることを実感した。

撮影/岡沢裕行

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