オーガスタ女子アマは木曜日に予選が終了し、土曜日にオーガスタナショナルGCで決勝ラウンドが行われます。では、間である金曜日は何をするのかというと、オーガスタナショナルGCでの練習ラウンド! 初出場の選手にとって、初めてオーガスタナショナルGCをラウンドすることになりますが、メディアが入れるのは18番終了後の囲み取材のみ。ということで、少し時間が取れたので、オーガスタの街を散策&取材することに。
オーガスタ在住歴半世紀になり、以前オーガスタでゴルフショップを経営していた日本人女性の“ケイさん”を訪ねてみたところ、オーガスタで50年以上続くゴルフのディスカウントショップがあるとの情報をゲット。どんなお店なのか早速向かった。

看板に“GOLF”がなければただの倉庫……
訪れたのは「ボナベンチュラ・ディスカウントゴルフ」。1955年に創業した老舗ゴルフショップで、ケイさんによると「昔はもっと小さいショップでした。ここに移転したときに大きくなった」のだとか。世界中のギアが揃い、新品クラブをリーズナブルに買えるほか、中古クラブやアパレルも販売。工房も併設されている。

店内は広々。天井が高いが、昔の商品ポスターやマスターズの絵画や写真が飾られていた
トタン作りで奥行のある建物は一見ゴルフショップには見えない。中に入ってみると天井が高く、かなり広く感じる。いたるところに昔の商品ポスターがそのまま飾られているなど、古めかしいというより逆にオシャレに感じてしまう。
オーガスタではミズノ製クラブが人気⁉

ドライバーだけでなく、アイアン、ウェッジとミズノ製品が多く取り揃っていた
テーラーメイドやキャロウェイなど、アメリカブランドの最新ギアはもちろん、ダンロップやミズノ、ブリヂストンのクラブやボールも取り扱う。ケイさん曰く、「ミズノのクラブは昔から物がいいと、アメリカですごく人気があるんです」。その言葉通り、ミズノ製クラブが大量に取り扱われていた。
円安のこの時代でも値段は日本より少し安い

現地では5I~9I+PW+AWの7本セットで約1390ドル! 日本では6I~9I+PWの5本セットで5番、AWは別売り。販売価格を合計すると、日本が22万3300円なので、こちらのほうが若干安い。とはいえ、輸送費含めたら当たり前だが割高に
ディスカウントショップは、その名のとおり安くいいクラブを提供するお店。日本で3月に発売されたばかりのテーラーメイドのP790の7本セットが約1390ドル(日本円にすると約21万円)。日本で7本セットで購入すると約22万円なので、“ディスカウント”の名に恥じない(?)価格。とはいえ、円安のこのご時世、海外でクラブを買うというのは現実的ではないようです。
チタンヘッドから最新の”10K”で知らないブランドのドライバーも

往年の名器から日本ではあまり知られないブランドの最新モデルまでラインナップ
新品商品で「ツアーエッジ」と書かれたクラブを発見。知る人ぞ知るブランドで、ベルンハルト・ランガーが使用していたり、2013年までは笠りつ子が契約したブランド。「10K」とのシールが貼られていることから、米国の中堅ブランドも最新クラブは慣性モーメントにこだわっていることがわかる。ケイさんによると「テレビでよくCMが流れてくる」といい、アメリカではやはりポピュラーなようだ。
中古品に目を移すと、スチールヘッドドライバーがいまだに現役で販売され、品数も多い。オーガスタにはゴルファーも多く、年齢層を幅広いのでいまだにニーズがあるのだとか。
オーガスタナショナルでも手に入らない、マスターズグッズが手に入る⁉

左はテーラーメイド契約選手が使うマスターズ仕様キャディバッグ。右手はマスターズデザインのパターカバー。会場のショップでもこれは手に入らない
さらにマスターズ前週ということもあってか、テーラーメイド契約選手がマスターズで使うキャディバッグやマスターズ仕様ヘッドカバーも販売されていた。いずれも会場のショップでは販売されていないものばかり。
家の前にマスターズのフラッグを掲げるところも多く、ショップを訪れた地元の常連客もマスターズのシャツを着た人が多い。まさに街全体がマスターズ一色に染まている。
もし観戦に訪れる機会があれば、「ボナベンチュラ・ディスカウントゴルフ」にもぜひお立ち寄りを!