女子ツアー黄金世代の実力派にして天然キャラクター・小祝さくら。そのゴルフ回路を覗く異色エッセイ。第62話、さくらのキッチンカー。

小祝さくらには、飲食店をやってみたいという夢がある。おにぎり屋、カフェ、そして今、その理想の形態は「キッチンカー」となった。

「今はそこにたどり着いた感じです。食べることが好きなので。やっぱり、一度きりの人生を楽しみたいので、やりたいことはやってみたいんです。でも周りには、飲食はやめておいたほうがいい、経営がすごく難しい、というアドバイスをもらいます。それで、お店を開くということは難しいと思ったので、キッチンカーいいじゃん、となったんです」

画像: こいわい・さくら。1998年北海道生まれ。ニトリ所属。17年プロテスト合格。19年初優勝、20-21年は5勝で最後まで賞金女王を争う。22年2勝、23年1勝、24年も2勝、ツアー通算11勝。「開幕して1カ月、調子も上がってきました」

こいわい・さくら。1998年北海道生まれ。ニトリ所属。17年プロテスト合格。19年初優勝、20-21年は5勝で最後まで賞金女王を争う。22年2勝、23年1勝、24年も2勝、ツアー通算11勝。「開幕して1カ月、調子も上がってきました」

ただし、さくらはコーヒーが好きではない。「スタバではいつもカモミールティーを飲みます。ゴンチャのタピオカミルクティーも好きです。タピオカは嫌いですけど(笑)。それにこう見えてあまりスイーツは好きじゃない。でも、チーズケーキや生チョコケーキは好きですし、桃や柿などのフルーツは好きです」

「さくらのキッチンカー」で提供するものは、いったい何になるのだろうか……。「りんごあめとか綿あめとか、ときどきはおにぎりなんかも売ったり、気分でそのときに流行っているものを中心に売ってみたいですね」

画像: オフのハワイ合宿中、キッチンでタコライスを作るさくら。これも、キッチンカーのメニュー入りか!

オフのハワイ合宿中、キッチンでタコライスを作るさくら。これも、キッチンカーのメニュー入りか!

どこに出したい? 最近の趣味、野球観戦と合わせて、野球場は? 「いやー、イベント会場はけっこう難しいと思うんですよね……どこがいいんですかね。湘南の海辺なんかいいかもしれませんね。そこでアサイーボウルを売るといい気がしますしね」

ちなみに小祝さくらは、時間があるときには自分で料理もする。最近の自信作は「豚汁」。周りも「本当に美味しい!」と言ってくれる。

「インスタグラムで美味しい豚汁の作り方を探して、美味しそうなものを見つけたので、それをマネして作っただけですよ。けっこう具材はいろいろと入れます。豚肉、こんにゃく、ゴボウ、ニンジン、長ネギとしいたけ、くらいかな。ニンジンは苦手なので、自分が食べられるサイズ感で、薄めに切って匂いと味がしないようにします。ニンジンや長ネギはそれなりに煮込んで味が消えるようにもします。シャキッという感じがあまり好きではないんです」

出汁(だし)も自分で取ったりするのだろうか。「そんなことしませんよー。だしはパックのものを使います。味噌は2種類使いますけど、インスタのマネですから」

画像: 漬物が苦手だというさくら。「ぬか漬けやたくあんは嫌いですけど、ねばねばして甘味のある松前漬けは大好き。きゅうりなどの浅漬けも食べられます。キムチもダメです。韓国料理は好きですけど……なんだか矛盾してるんです」

漬物が苦手だというさくら。「ぬか漬けやたくあんは嫌いですけど、ねばねばして甘味のある松前漬けは大好き。きゅうりなどの浅漬けも食べられます。キムチもダメです。韓国料理は好きですけど……なんだか矛盾してるんです」

飾らない答えが小祝さくら〝らしい〟。りんごあめとアサイーボウルと豚汁が提供される、摩訶不思議な雰囲気の「さくらのキッチンカー」。実現する日が楽しみである。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月29日号〝ゴルフときどきタン塩〟より(PHOTO/Satoru Abe、Tadashi Anezaki)

This article is a sponsored article by
''.