
あおき・せれな/1993年2月生まれ。群馬県出身。前橋商業高校時代に全国高校ゴルフ選手権夏季大会で優勝。2011年プロ合格(83期生)。2017年ヨネックスレディスで初優勝。2015年から連続シード継続中。通算5勝

以前はドライバーを頻繁に替えていたが、このドライバーは使って3年目に入る。ボール初速の速さと強く振ってもブレない再現性の高さが気に入っている
ドライバーは2023年の終盤から使用するゼクシオXのロフト9.5度。ゼクシオXは初代から使う。「ボールがフェースに食い付く感覚があって、その効果で初速が出てくれて、操作性も高いです」と本人。ボールコントロールが信条だが、飛距離についても2021年から毎年、平均飛距離を伸ばしている。

セッティングの肝となるFWとUT。4本のFWのシャフトさUSTマミヤのアッタス クール。3本のUTのシャフトもアッタスブランドから選んでいる。シャフトはRフレックス
FWは3、5、7、9の4本。3Wは2018年発売のスリクソンZF85。浅めの重心でボールが前へ行くこのクラブの飛距離性能を気に入っている。5・7・9Wの3本はゼクシオ10で、球の上がりやすさを重視して選んだという。「自分の手のように扱うことができて、球が上がりやすくて、つかまりやすい点が気に入っています」。青木は全体的に“つかまり顔”が好み。
UTは5と6がスリクソンZH65、7Uは6Uのロフトを30度に寝かせたスリクソンZXハイブリッド。5Uで163ヤード、6Uで153ヤード、7Uで145ヤードが基準で、140~170ヤードの範囲をこの3本で打ち分けている。意図的に高く上げてグリーンに止める球、ライナーでラインを出す球、カットに打つ球など変幻自在に操っている。

8Iは高弾道でピンを狙うためにZXi5。9IとPWは操作性重心でZXi7。この3本のシャフトは軽量スチールのフレックスS
アイアンは8I~PWの3本で、8IがスリクソンZXi5、9IとPWがZXi7の2モデルコンボ。

他のクラブと同じようにウェッジもグースネック顔が好み。気に入ったウェッジは長く使い込むタイプで、多少スピン量が減ってしまってもそれを計算しながらとことん使うそうだ
ウェッジは青木の故郷、群馬県のクラブメーカーグラインドスタジオのウェッジで50度と58度を入れる。同社代表の都丸氏に話を聞くと、「青木プロとは非常に長いお付き合いです。元々52度を入れていましたが、現在は50度を使っています。58度はリアルロフトが57度で、『少しショートしてしまう』という本人の感覚を1度立てて調整しました。ソールは広い範囲を削りつつ、リーディングエッジも削り落として、ソールが段々型になっているのが一番の特徴です」と都丸氏。打痕がくっきり見えるほど使い込んでいる。

撮影時はスコッティキャメロンのセレクト・ニューポートを入れていたが、その後の試合では3月発売のスタジオスタイル・カタリナを使っていた
パターはスコッティキャメロンのセレクト・ニューポートを入れていたが、青木は頻繁にパターを入れ替えるタイプで芝のコンディションや転がりの感覚でスイッチしているという。

ボールはZスター♦。「ドライバーではスピンが適正になり、UT・アイアン・アプローチではスピンが入る。私にとっていいとこ取りのボールです」と信頼する
今季もシード権を確保すれば10季連続となる。また、2年ぶりになる6勝目も期待したい。
青木瀬令奈の最新クラブセッティング
1W/ゼクシオX ドライバー(9.5度)・ベンタス レッド(50R)
3W/スリクソンZ F85(15度)・USTマミヤ アッタス クール(6R)
5W・7W・9W/ゼクシオ10 フェアウェイウッド・USTマミヤ アッタス クール(6R)
5U・6U/スリクソンZ H65・USTマミヤ アッタス HY IP(6R)
7U(6U)/スリクソンZX ハイブリッド・USTマミヤ アッタス MB HY(65R)
8I/スリクソンZXi5 アイアン・N.S.プロ750GH ラップテック(S)
9i・PW/スリクソンZXi7 アイアン・N.S.プロ750GH ラップテック(S)
AW・SW/グラインドスタジオ プロト(50度・58度→57度)・N.S.プロ850GH(R)
PT/スコッティキャメロン セレクト・ニューポート
BALL/スリクソン Zスター ♦
※スペックは編集部調べ