
バルド TT GT プロト 420 シャロー&ディアマナBBカスタム ドライバー (撮影/野村知也)
シャローフェースの小ぶりなヘッド
毎年毎年新たな技術が投入され、進化を続けるドライバー。ツアープロをはじめ、多くのゴルファーがその進化を体感し、最新モデルを手にしている。しかし……ドライバーを苦手としている人は、どのモデルを打っても難しいと感じ、苦手意識が根付いてしまっているゴルファーも少なからずいる。そんな話を都内にある「ゴルフステージ成城」のクラブフィッター吉田朋広氏にしたところ、興味深い話をしてくれた。
「大きいヘッドを苦手、振りにくいと感じるかどうかはクラブ遍歴によって変わります。大型ヘッド
でゴルフを始めたゴルファーは大きいヘッドのほうが振りやすく、逆に小さいと違和感を持ちますが、パーシモンやメタル時代にゴルフを始めたゴルフ歴の長い人は小さいヘッドのほうが慣れていて振りやすい。そういったゴルフ歴の長いゴルファーにおすすめなのが『バルド TT GT プロト 420 シャロー』ドライバー。昨今流行りのミニドライバーは300㏄ですが、このバルドTT GTプロトはヘッド体積420㏄なのでミニドライバーより移行しやすいです。
おすすめシャフトはディアマナBB。ドライバーだけでなくFWでも使いやすいので、通常より少し短くても違和感なく振っていけることを第一に選んだマッチングです」(吉田)


「三菱ケミカルのディアマナBBはドライバーはもちろんFWに装着しても使いやすいのが特徴。このシャフトと組み合わせつつ、ドライバーとしては少し短めの45.25インチに仕上げることで、ミートしやすく、振り抜きやすいスペックに仕上がります」(吉田)

小ぶりといっても、シャロー設計でサイズ以上に大きく見える安心感のある美しいシェイプ
「振り抜けるから飛距離も出る!」byフィッター小倉勇人
吉田氏が、ドライバーが苦手なゴルファーに送るバルドのヘッドとディアマナBBを組み合わせた“黄金スペック”ドライバー。もうひとりのフィッター、クラブ解説なども行っている小倉勇人氏に実際に打ってもらった。
「うちのお客様でも大型ヘッドがよい結果につながらない方がいます。昨今は、どのモデルもヘッドが大型化していてサイズや長さなどが、ドライバーとドライバーから下のクラブとの差が大きく、そのギャップによってうまく性能を引き出せないケースがよくあります。そういった方には、小ぶりなヘッドや、長さを短くするなどの対策を提案しています」(小倉)

今どきの大型ヘッドと比べてみた。写真手前が460㏄で奥がバルドの420㏄。最近流行りのミニドライバーの300㏄のヘッドより移行しやすい
「このバルドのヘッドとディアマナBBの組み合わせはとても相性がいいですね! まず顔がいい! とても構えやすく、それでいてそこまでヘッドの小ささにプレッシャーを感じさせません。打ってみると、思った以上につかまるので、右へのミスが出にくいです。ナチュラルにドロー系の弾道が打てます。
シャフトも癖がなく、幅広いゴルファーがボールをとらえやすいと感じられると思います。45.25インチという長さも良いところだと思います。“ボールのとらえやすい範囲の最長の長さ”という印象で、これ以上長ければミート率が下がるでしょうし、これ以下だと飛距離に影響が出るでしょう。ヘッド、シャフト、スペックが非常に高い次元でバランスが取れているドライバーです」(小倉)

ナチュラルにドロー系のボールが出る

写真左が460㏄ドライバー、右がバルド TT GT プロト 420 シャロードライバー。ひとまわり小さいだけ。
大型ヘッドが合わない・・・最新のヘッドでもうまくいかない・・・そんなゴルファーに是非試して欲しいのが”ちょい”小ぶりドライバーだ。