
「ステラツアーカップ」第1回開催の北六甲CC東C
名称が「ステラツアーカップ」。参加資格は満18歳以上、35歳以下のツアープロを目指している男女ゴルファー(PGA/JGTOプロ、JLPGAプロ、研修生、大学生など。高校生以下は不可)。男子は25年度JGTOレギュラーツアー及びACNツアー全試合出場有資格者を除く。女子も25年度JLPGAツアー及びステップ・アップ・ツアー全試合出場有資格者を除く。つまりツアープロへの足がかりが遠い選手のための大会だ。
昨年の第1回は男子だけだったが、今年から女子も加わった。134名(女子18名)が参加。賞金総額300万円(優勝賞金100万円)。開催コースは北六甲CC東C(男子7004ヤード、女子6648ヤードでいずれもパー72)。
この大会を発案したのは元ツアーコーチ、トレーナーでもある摩季れい子氏である。
「ツアープロを夢見る男女選手が、下部ツアーにも出場できないとなると、春はつらい季節なんです。ツアープロのその前の段階の目標さえなくなりますので、落ち込んでしまいがちです。そこで春先に彼らを励ます大会が何かできればと思ったのがきっかけです。幸い、長くゴルフアカデミーを主宰していて、協賛企業を募る手助けもしてもらいまして、実現できました」(摩季氏)
氏は大阪体育大学で人間工学、動作解析などを学び、プロコーチの草分け的存在。甲南大学ゴルフ部コーチも務め、小誌でもトレーナーとしてコンディショニングの連載も受け持ってくれた人だ。協賛金はすべて賞金に充て、スタッフは手弁当で運営にあたったという。ボランティアで競技委員長を務めたTV解説者のレックス倉本も今大会の意義を次のように話す。
「選手たちも競技だけでなく、支援者との向き合い方などを学ぶいい機会になったと思いますよ。ツアートップ選手の中には、社会人としての資質に欠けている人もいますからね」
継続は力なり。来年もまた開催してもらいたいものだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年5月27日号「バック9」より