全米プロの公式YouTubeで2日目のハイライトをチェック
Highlights | Round 2 | 2025 PGA Championship
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初日、2日目と首位をキープするジョナサン・ベガス(写真は25年ザ・セントリー。撮影/Blue Sky Photos)
単独首位のベガスはこれまでツアー4勝を挙げているがメジャーの最高位は16年の全米プロの22位タイ。出場16試合中予選落ちが10回で7年ぶりに出場した今年のマスターズでも決勝ラウンド進出を逃した。
しかし、突如覚醒し初日には上がり6ホールで5バーディを奪う猛攻で2位に2打差の単独トップに躍り出ると、2日目も最終18番でダボを叩いたものの本人いわく「それ以外は堅実なプレー」で1アンダー70にまとめ通算8アンダーで首位の座を守った。
「昨日から今日にかけてすごく慌ただしかったし睡眠も取れなかったので浮き沈みはありましたが、全体としてはステディなプレーができたと思います」
初日は午後の遅いスタートだったためラウンドを終えコースを出たのが夜の9時。「それから食事をして寝ましたがラウンド後にメディア対応もあって緊張した時間が長く続きました。感覚として睡眠時間は3時間くらいだったような気がします」
疲労が残ったまま挑んだ2日目は「最後にダボを打って落ち込むのは簡単ですが、残り2日あるので悪いことは忘れ良いショットだけ忘れないようにしたい」と抱負を語った。
少年時代からさまざまなスポーツに触れて育ちベネズエラ初のPGAツアープレーヤーとなったベガス。野球のジュニアリーグでも3塁手として将来を嘱望された存在だった。40歳になり「あちこち故障だらけ」と自嘲気味に語るが、メジャーで巡ってきた滅多にないチャンスを「楽しむしかない」と笑顔を見せた。

2位タイにつけているマシュー・フィッツパトリック(左)とマチュー・パボン(右)(撮影/Blue Sky Photos)
2打差の2位タイには6番パー3でホールインワンをマークし7アンダー64を叩き出したキム・シウーに加え、今シーズンまったく良いところがないマチュー・パボンとマシュー・フィッツパトリックが並んだ。
シウーと同じ64のベストスコアで初日の73位タイから68ランクアップの5位タイに浮上したマックス・ホマは「ようやくスウィングがイメージ通りになってきた」と久々の好感触に不調脱出の手応えを掴んだようだ。
トップ5にはベネズエラ、韓国、フランス、イングランド、アメリカと国際色豊かな面々が顔を揃えた。週末はどんなドラマが待っているのだろうか?
ちなみに日本勢は久常涼が通算3アンダーで17位に踏みとどまったが、松山英樹、金谷拓実、中島啓太は予選落ちに終わった。