地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

「5番ウッドで3番の飛びと方向性が実現できるクラブ」

連載59回目は本試打企画の21回目に掲載されている「エンジョイゴルフ工房」の増田理さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はリョーマゴルフ「マキシマF5」がオススメのクラブとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。

工房店主の増田さんが「マキシマF5」の特徴を語る

画像: マキシマF5(18度)。フェアウェイウッドのラインナップは2W:13度/3W:15度/5W:18度/7W:21度がある

マキシマF5(18度)。フェアウェイウッドのラインナップは2W:13度/3W:15度/5W:18度/7W:21度がある

「リョーマゴルフから出されている『マキシマF5』は0.3ミリの高反発ボディを採用した高初速が出せるヘッドです。またミスヒット時でも独自構造によりミート率が高まり、曲げずに飛距離ロスを抑えてくれる仕組みになっています。そして低重心化と深重心化によって低スピン性能と打ち出し角を確保して、風に負けにくい球が打ちやすいと評判です。低重心化のもう一つのメリットとして、ヘッドとボールの重心が直列一致することで、地面から打つ場合でもインパクトのエネルギーをすべてボールに与えることができます。ティーショットと地面から打つ場合、極端に縦距離が異なる方も多いかと思いますが、そんな悩みも低減できるヘッドです」と増田さんは話す。

画像: SPEEDER NX FW 55SR

SPEEDER NX FW 55SR

「見た目は大きめなヘッドで安心感があり、フェアウェイウッドの中ではやや大型の分類に入ります。シャフトは『スピーダー NX FW』を挿し、シャフトの高弾道の特性とヘッドを合わせてより簡単に球が上がるように組み合わせました。『マキシマF』ヘッドのラインナップとしては2番ウッドから7番ウッドまでありますので、飛距離が落ちてきている方にも大きな選択肢となると思っています。他のフェアウェイウッドでは実現できない飛距離性能と、曲がり幅半分のやさしさを、ぜひ体感して頂きたいですね」と語った。

リョーマゴルフ「マキシマF5」の印象を堀越プロに聞いた

「今回試打するクラブは、リョーマゴルフの5番ウッド『マキシマF5(18度)』です。事前にいただいていたメッセージは『5Wで3Wの飛び』ということで、飛距離性能を重視したフェアウェイウッドという印象を抱きます。実際に構えてみると、やや大きめなヘッドで安心感がありますし、シャローなヘッド形状で簡単に球が浮いてくれそうですね」と話した。堀越プロが使用する外ブラの5番ウッドの体積は150ccだが、『マキシマF5』は195ccなので、大きく感じるはずだ。

「ヘッドには極薄チタンボディを採用することで100g以上の余剰重量を確保し、設計自由度の高さからスイートエリアの拡大と、ロースピン性能が格段に上がっているとのことです。そして低重心×慣性モーメントの高さを利用した飛距離と曲がり幅の減少を上手に組み合わせ、寛容性の高いヘッドだと思います」と打つ前の印象を話してくれた。

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

1WをHS43m/s前後の力感で試打を開始!

「打った印象は、18度というロフトにしては球が簡単に上がってくれて、大きめのヘッドからくる安心感からか、芯に当たる回数がとても多く、平均して飛距離が出ています。コースに出ると、練習場のような平らなライは滅多にないので、自信をもって振り切ることも重要になってきます。このクラブは見た目の安心感、そして球が上がりやすいので、練習場でのスウィングが再現しやすいと思いました。200ヤード程の飛距離を飛ばしつつも、着弾角は46度と、一般的なグリーンであれば確実に止まっている高さを実現しています。他メーカーの5番ウッドでランが出てしまい、グリーンオーバーしてしまう方にもおすすめできるのではないでしょうか」

5球の平均値
●キャリー/188.2Y
●総飛距離/200.4Y
●スピン量/5985rpm
●着弾角/46度

総評

画像: 「ミスヒットに強く、飛びの3要素もしっかりクリアしているクラブですね」(堀越プロ)

「ミスヒットに強く、飛びの3要素もしっかりクリアしているクラブですね」(堀越プロ)

「『マキシマF5』は、ウッド開発を得意とするリョーマゴルフが考え抜き、フルチタン構造による設計自由度の高さを利用して最適な重心設計で飛ばしと方向性を両立させています。そして寛容性を持ち合わせた素晴らしいクラブでした。ストレスなくフェアウェイウッドが打てますし、ミスヒット時でも10ヤード前後落ちる程度でしたので、思ったところに狙い打てる楽しさがありました。『マキシマF』シリーズには2番ウッドから7番ウッドまで、自身のクラブセッティングに合わせたカスタムが可能ですので、是非試して頂きたいです。通常のクラブと比べやや高額ではありますが、フェアウェイウッドが簡単に感じてしまうような魅力的なクラブだと思います」と堀越プロは語った。

気になる金額だが、『マキシマF5』のオンラインショップ価格はメーカー純正シャフトで7万5900円(税込)~の販売。フジクラ、グラファイトデザイン、三菱ケミカル等のカスタムシャフト特注も可能となっている。

THANKS/クレアゴルフフィールド

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