このところPGAツアーでは史上6人目のグランドスラマーに輝いたローリー・マキロイを中心にヨーロッパ勢の躍進が目立っている。
画像: 今シーズンはマキロイを中心に欧州勢が米ツアーを席巻している

今シーズンはマキロイを中心に欧州勢が米ツアーを席巻している

好調の要因はあのイベントだった。先のトゥルーイスト選手権ではシェーン・ローリー(アイルランド)とセップ・ストラカ(オーストリア)の欧州対決をストラカが制して今季2勝目。今季の複数回優勝はマキロイ(3勝)とストラカだけ(編集部注:締切後、スコッティ・シェフラーが全米プロの優勝で複数回優勝を達成)で、ここまでの22試合で欧州勢の勝利は8回。優勝こそないもののローリーは常に上位争いを繰り広げ2位が2回、ジャスティン・ローズ(英)もマスターズでプレーオフに進出した。

好調の理由は9月にニューヨークのベスページステートパーク・ブラックCで開催されるライダーカップだ。欧米ともランキング6位までが自動選出、残りの6人がキャプテン推薦。ヨーロッパ勢の代表として最も栄誉あるイベントに出場するためモチベーションが上がる一方なのだ。

「これでライダーカップのポイントが稼げるね。良かった」とトゥルーイストで勝った直後マキロイから祝福の言葉をかけられたストラカは「それが一番うれしかった」とコメント。5月20日現在、トップ6はマキロイ、ローリー、ラスムス・ホイガード、ティレル・ハットン、ストラカ、ローズで、7位にトミー・フリートウッド、8位にラドビッグ・アバーグがつけている。

「シェーンは前回のライダーカップ以来、再び決意を新たにしたと言っている。アメリカにフルタイムで住むようになって一緒に練習する機会が多くなった。アイルランドとの往復だけでも大変だったので近所(フロリダ州ジュピターアイランド)に移り住んできて毎週のようにリッキー(・ファウラー)やJT(ジャスティン・トーマス)とラウンドしているのが最近の安定感に繋がっている。友人として彼がコンスタントに活躍してくれてうれしい」とマキロイはライバルの健闘に拍手を贈る。

直近のライダーカップ10大会で7勝とオールスター軍団の米チームを圧倒している欧州チームは今年、ルーク・ドナルド主将のもとアウェイで連覇を目指している。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年6月3日号「バック9」より一部加筆して掲載

「トゥルーイスト選手権」を制したセップ・ストラカ

1月にツアー3勝目を飾ったセップ・ストラカ

ライダーカップキャプテンのルーク・ドナルド

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